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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2001年08月06日(月)
僕たちの原点


 抽選会が行われ、組合せも決まった。
 甲子園大会は、いよいよ開幕を待つのみとなった。

 しかし、そんななか日本全国の99%の高校が新チームを始動させている。今日、私は応援している学校の新チーム最初の練習試合を見に行った。

 グランドには、あどけなさの抜けない小柄な選手たちがいた。1年生はおどおどしさがなくなり、落ち着きすら感じる。2年生は最上級生の自覚と実感のなさが混じっていて、ある意味1年生よりも初々しかった。

 大阪の強豪校をむかえての試合だったが、終盤は1点差と迫った。ここで、大雨と雷で約1時間の中断。その上、グランド整備当があってからの再開だと推定した。私は途中で帰ってしまったのでわからないが、1点差のあと、試合はどうなったのだろう。

 さて、明後日から甲子園大会が始める。
 甲子園大会に先だって。テレビ局では各校の選手はいろいろなアンケートを取って、それを試合中継時の話を中に取り入れていく。

 あれは約10年前のことだ。
 ある試合で実況アナウンサーが話していた。

「アンケート項目の中に「好きな色」というのがありまして。全体としては「青」とか「赤」とか明るくて派手な色が多かったのですが、今打席に入っているこの選手は、「茶色」って答えてるんですよ。
 気になって、なんだかった聞きましたたら、「茶色は僕たちが汗にまみれて練習しているグランドの土の色。だから、僕たちの原点なんです」。
 そう答えてくれました」

 当時私は高校生で、その選手は年上だったのだが、「高校球児って、やっぱ違うなあ」という敬意を抱いた。

 私はこのことは後々まで深く心の残っていた。だから、華々しい甲子園大会を目前に控え、グランドで練習試合を観戦したのだろう。
 そして、好んでグランドに行くようになったのは、この目で「僕たちの原点」を見たいから。

 明後日から晴れ舞台に上がる高校球児たち。広い球場に多くの観客が入る。今年は地方大会から有力校が初戦だ敗退するという波乱が相次いだ。
 本大会である甲子園大会でもそに傾向は強いと思う。
 原点に立ったままのプレーは出来るかが初戦突破のカギとなる。