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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2001年04月06日(金)
“ファンのために”を疑う。


 『3年B組金八先生』を見た。ドラマの最後の方で、武田鉄矢扮する金八先生がこう言った。「金八先生を忘れるな」。生徒は声をそろえて「ハイッ!」と叫んだのだが、ずっとこのシリーズを楽しみにしていた私は一気に興ざめしてしまった。今まで受けてきた感動が音とたてて崩れていくのを感じた。制作者の意図もわからなくはないが、なんか恩着せがましさを体にべったりとなすりつけられたような気分。

 ん?この恩着せがましさ、見覚えがあるそ?
 そうそう、あの野球選手から放たれる“ファンのために”。あの言葉は私はどうも苦手。え、私、“ありがとうって言わなきゃいけない”??と思ってしまう。選手からその言葉を聞くたびに、「あ、この人、保険かけてる」と思う。ファンだって、そんな言葉聞いたら、その選手のこと、悪く言えないし、“ファン思いのいい人”というイメージは人の批判の口をふさいでしまう。

 私はそんな言葉はいらないから、すばらしいプレーや好ゲームが見たい。たとえ、それが自分のためでも、家族のためでも恋人のためでもお金のためでもいいから。

 今日、メッツの新庄選手がメジャー初打点を記録した。彼はいい意味で、この言葉から一番遠い位置にいる。