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2001年04月04日(水) ■ |
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東邦高校・川畑投手のこと |
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あまり見れなかったセンバツ大会だが、それでも印象の残った選手はいる。開幕戦で投げたていた東邦・川畑投手、私の中では一番印象に残った選手だった。
本来自分が踏むはずだった先発マウンドを下級生に譲る形となり、自分はリードされた場面でのリリーフ登板。にもかかわらず、マウンドでは「野球って楽しいな。な!投げるっていいな」と書いてあるような満面に笑み。打席に入るときは、ブラウン管のこちら側にまで聞こえてきそうなほど大声を張り上げて、気合いを入れていた。
先発した長嶺投手が整った今どきの顔つきであるのに対して、彼の顔は、少し前まで近所いたやんちゃな子供。私は、甲子園に出てくる高校球児にある種の“教育臭さ”を感じてしまうのだが、彼にはそれを感じなかった。彼は、“教育の一環としての高校野球”とは別に次元にいるような気がした。
点は取られたものの、なかなかの好投だった。また夏に戻ってきて欲しい。
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