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2001年01月06日(土) ■ |
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追っかけ姉ちゃんの応援回顧録 「がんばれ、がんばれ、tohzan!」 |
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初めて見た東山の試合は、近畿大会の神戸弘陵戦だ。11月頭、まだ改装前の皇子山球場で行われた。日常世界から抜け出したようなまぶしさが印象的な点灯試合。黒袴を着て踊っていた相手校応援団に印象が未だに色褪せない。
試合に内容、今となっては覚えていない。ただすごいいい試合で手に汗を握っていたっけ?
ピンチも幾度となくあった。そのたび応援団が声援を送る。「がんばれ、がんばれ、岡島」団長のかけ声のあと、残りの団員がリピートする。これが、ピッチャー→キャッチャー…の順で進み、ライトの選手の名前が呼ばれたあとは、「がんばれ、がんばれ、とうざん」で締めくくられた。
私の中で、この応援が強烈に印象に残った。応援は、攻撃中にするものだとばかり思っていた。だから、守備のときの送られた声援は衝撃的だったのだ。そして「あ、これこそ“応援”なんかもな」と思った。
延長13回、負けた。「負けたら、カバン、投げつけんねん」と言っていたともきちは、石畳の上に10円玉で厚さを縮めた学生カバンをたたきつけた。 負けたのは悔しかった。でも、それ以上に感動した。あの日があったから、今の私がいる。あれから10年以上経つが、あのカクテル光線とナインの姿が忘れられない。
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