| 2004年10月06日(水) |
見上げれば、星の綺麗な夜だった。 |
友達の女の子が、 毎日僕の携帯に日記を送ってくれる。
そして、決まってココ最近、毎日電話をくれるんだが、
僕は丁度何かをしていて出れない。
例えば今日は風呂は行ってて、 すぐにバイトに行かねばならなかった。
彼女は、「特に電話した理由はないよ〜」 というが、特に理由もないのに、 3日連続で電話をかけてくるだろうか。
ちょっと心配である。
彼女には彼氏がいる。 だけど、うまくいってない。
僕は彼女に日記を書くことをススめた。 もうすぐ就職テストがあるんだが、 それが作文だからというのもあるが、 彼女自身が彼女を見つめなおして欲しいからである。
彼女の昨日の日記はステキだった。
バイト先におじいさんが来て、 そのおじいさんが、孫の写真をいつも持ち歩いてて、
その写真を彼女に見せて、喜んでいたそうだ。
そんな姿を見て、彼女はとても嬉しかったそうだ。
そして気付いた。 最近私は一体どんなことで笑ってるんだろうか?と。 というか、笑ってないではないかと。 友達にも、「笑わなくなったね」って言われた。 ショックだった。
彼女は、高校から大学に入って、 初めて呑み会で、男に襲われた。
男の子の家で半ば無理矢理酒を呑まされて、 ぐてんぐてんにされて、 朝起きたら、ベットで横に男が寝ていた。
ちゃんと下着もしていて、 セックスをしたような形跡はないけど、 男は、 「昨日は、よかったよ」 というようなことを言う。 学校でもアイツとヤったみたいな噂が飛び交う。
しかし、彼女には覚えがなかった。
高校の時まで当たり前にしていた男友達と遊んだり、 酒を呑むという行為が、 立場も相手も違って、変わったのだ。 そして、彼女は絶対してないという確証がなかった。
彼女はセックスが嫌いだ。
「何がいいのかさっぱりわからん!痛いだけ!」
という。聞いてもないのに言う。 でも、下ネタは好きらしい(笑
友達の女の子で「気持ちいいよ♪」という子はいるけれど、 そんな経験を私はしたことないと。
今付き合っている彼氏以外は、半ば強制のように 「させられて」いた。
彼女は価値観が変わっていく。 セックスも「早くイけや・・・」って気持ちになったり、 逆に寂しくもなったりする。 そして、
男ってそういうものだと。
だけど、私は何故か男じゃないと埋まらないものができてしまった。
彼女は、大学に入って初めて出来た彼氏と、 初めてのセックスをするときに、 色々なことを思い出し、
初めて「やめて」といった。 そしたら、その男はやめてくれた。 初めてやめてくれる人がいた。 彼女は驚いたそうだ。 「この人、ほんとに男なん?」 と、嬉しかった。愛されているとも感じたそうだ。
この女の子は、マワされかけたことが何回もある。 それに近いことはあった。 まぁいわゆる、ヤンキーだったので それがその女の子に全く罪がなかったのかと言われれば、 軽率だったといえるだろう。
男が怖い女の子がいっぱいいる。 なんでかって、 その欲望のままにされそうになったから。 思いが一つではなかったから。
そして、 僕もいつもそうできていたかと問われれば、 出来てなかったというしかない。
男ってそういうものだと、言いたくない。 衝動はどう考えても抑えられるものだろうとも思う。
俺もダメな男だと思う。 そこに必ず愛があると、断言できるほど、 俺は立派な男ではない。
憧れや夢を持ってしまうと、 とても恐ろしく思う。
だってそのギャップに耐え切れない。
今日、ある女の子に告白された。
即刻断った。
なんで?
僕は、人を好きになれないんです。 人付き合いってのがいかに苦手か、 最近やっと分かったんだ。
僕は、上辺を作るのが異常にうますぎるんだと思う。 なんでこんなにもうまくいくのかわからないくらいにうまい。
それは僕の根底にある「嫌われたくない」というものだろう。
今日は、後輩からいきなり女の子を紹介しよか?
といわれた。 断った。 好きになれそうにないから。
僕に電話をかけてくる女の子には、 僕も何度も何度も相談して、 何度も僕に勇気をくれたんだ。
僕も彼女の役にたちたいなと思う。
知りたくもない世界を知りたくない。 愛じゃない愛を、もう手にするのはいい。 俺は、何を求めているんだろう。
わかんないよ。
だけど、突き刺さる。 ソンナ言葉がある。
頭の中をずっと流れてる。
むかしあんたはいい服を着て、 若かった時、ものごいに銭をほおってやったね。 みんな言ってた「気をつけろ落ちるぞ」と。 でも皆でからかっているだけど思っていただろう。
よく笑いものにしたね。 うろついているやつらを いまアンタは大声で喋らない 今アンタは自慢もしない 次の食事をどうやってごまかすかについて
どんな気がする? どんな気がする? うちがないことは 全然知られぬことは 転がる石のように。
How does it feel? How does it feel?
To be without a home Like a complete unknown
Like a rolling stone?
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言葉にすると、くっさいくっさい「愛」。 ましてや口に出すと、酒に酔ってるとしか思われない「愛」。
でも相変らず、歌謡曲の世界では、 連発されつづける「愛」。 カラオケでいくら歌おうと、 決して相手の胸に伝わることのない「愛」。 「愛してる」という時は、「愛してる?」と聞かれた時。 肉欲だけの自分じゃないと、焦りながら発することなのか? どうやらジョン・レノンとオノ・ヨーコのいう「LOVE」と、 その「愛」との間には大きなズレがある。 ボクはそのことに対し、昔からコンプレックスを持っている。
ジョンとヨーコの「LOVE」にドキドキしながら、 ボクはまだ弁解用の「愛」で生きているからだ。
(以上は文庫版、アイデン&ティティから抜粋しました。)
俺も同じように思ってるんだ。 何から何まで同じなんだ。
探しつづけよう。 愛の意味を。
別に臭くたって、アホだって、シケてたっていい。
愛する力を求めつづける勇気を、 本当の姿を見つける旅にでよう。
BGM//『猟奇的な彼女』オリジナルサウンドトラック
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