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■ 夏のStrobolight
「夏が終わりに近付いてる。」 と僕は言った。 周りには誰もいなかった。 前触れらしい前触れはない。 ただ感じるだけ。
じわ〜っと汗が出て来る。 手の甲で額の汗を拭った。 ずーっと北へ伸びる路地には 少しだけ西に傾いた強い太陽の光が 西側の建造物の影を路地に落とさせた。 長い真夏の路地には誰もいない。 光、影、光、影… 蝉の声が湿気の多い街の空気に染み込む。
一週間程、いつだかしていた温室の世話を任された。 植物の研究をしてる子が帰郷しているので 経験ありで街残留の僕が任されたのだ。 長靴履いてカッパを着てフードを被る。 軍手もする。 そしてジョーロに水を汲み 小さな苗たちに水を与えていく。 夏の夕方。
2愛+4愛+2愛+4愛-sunset
12愛からsunsetを引くと 一体何が残るんだろう。 「混乱」? 「迷い」? 「恐れ」? もっと良いものだといいけど。
2007年08月19日(日)
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