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■ 梅雨のトンネル
あなたのことを 深く愛せるかしら
冷たい頬が突然浮かんできた。 雨がぱら、ぱら、と降り出した。 もう午後八時。 夕も暮れた。 僕は暗い部屋の中 ベッドの上に横たわっている。 ドライをかけているエアコンの音と ぱらぱらという雨の音 時折通りを過ぎる車やバイクの音しかしない。
先程も一度ぱらぱら降り出した雨だが その時はすぐに止んでしまった。 今回は一定の降り方で落ち着いて雨だ。
僕は風邪をひいている。 夕方は西の明るい空が曇り硝子を通して見えた。 夕方の街の音が聴こえる。 ひとり風邪で寝込んでいると そんな音や光が無性に寂しさを煽る。 西の空が見たくなってドアの外に出てみた。 隣りのビルの屋上には猫が2匹いたよ。
2007年07月12日(木)
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