Desert Beyond
ひさ



 Rien n'est plus vrai que le café.

ここ最近わざと自分を忙しくさせている。
かつて暇は哲学と芸術を生んだ。
そして暇は哲学と芸術を育んだ。
今、芸術は余暇で育まれようとも
暇がサイエンスを育むことはない。
Work hard, people (Adam Burrows)

そんな訳で僕は年中大学にいる。
論文を読む。
石を削る。
珈琲を飲む。
顕微鏡を見る。
外を眺める。
論文を書く。

昨日は朝の5時頃家に帰った。
ほんの少し寝るためだけに帰ったようなものだ。
夜は明けてしまった。
通学路沿いに流れる川。
堆積する石や砂を見ながら自転車をこぐのが決まりだ。
ふと目をやると
一生に一度も見たことがない鳥が川で漁をしていた。
藤色の縁取り
薄墨色の羽
黒く鋭い嘴
銀ねずのしなやかに細い冠。
その鳥は見事に大きめの魚をその嘴で捕らえた。
魚はぱたぱたと暴れていたが、それよりも激しく
その鳥は魚を振り回すように何度も首を振った。
今までに見たことのない綺麗な鳥を
ぼーとした徹夜の頭で眺めていたら
いつのまにか鳥は魚をもぐもぐしながら飲み込んでしまった。
次の瞬間を僕は見逃さなかった。
なんとその鳥は舌なめずりをしたのだ!
チラリとこっちを向いて。

まあそれはそれとして。

15日。朝出勤。
雑用が増えまくって
しかもスケジュール表がないと
いつか予定をすっぽかしてしまいそうなくらい
色々と予定が入ってきた。
マルチな人間を目指す。

明日は川嵜さんを囲んで4階の憩いのスペースで飲み。

昨日家庭教師の会社から電話がかかってきた。
例の勉強のできる高校の生徒の件。
お母さんは気に入ってくれてるものの
生徒がやり方が合わないとの事で
一言で言うとクビなんだ。
前にも書いたが家庭教師は概して言うと塾講より楽だ。
厳しいのは保護者と生徒の要求を満たさないとならないところ。
はぁ。
しかも次の講師が決まるまでの2,3回
まだそこに通わなくてはいけないのだ。
昨日の今日での今日の授業は辛い。
大人だからさ。頑張ってこうよ。
うん。

今日、モアイで海外のビールをそれぞれ買って
5人で城山に行ってきた。
そう、午後23時頃帰ってきた。

何だかね、色んな事がごちゃごちゃしてきたんだな。
エントロピーの増大。



ねえ、コーヒー以上に真実なものはない。

2007年05月16日(水)
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