Desert Beyond
ひさ



 釣り、9時間半

ゆうべの0時から友達とつりに行ってきた。
雨が降ったり止んだりしてる毎日で
昨日はちょっと曇りがちが多い雨模様の日。
論文提出が昨日で、終わった開放感から
僕らはつりにでも行こうじゃないか、という話に。

広島行きのフェリーの出るその漁港は
夜はひっそりしていた。
漁港に向かうようにして建っている家々の中には
たいていめし屋があるもので
僕はその佇まいと空気が好きだ。
夜、そのあたりの人々は静かな寝息をたてているのだろう。
僕らは小さい灯台の元で釣り
桟橋に移動してもやい掛けの上に座って釣り
結果は散々なものでハオコゼくらいしか釣れなかった。
夜明けが近づいてくるとおじさんが独り釣りに来た。
早起きさん。「おはようございます。」
おじさんが竿を出して3分ほどで
僕らの一晩の釣った魚の記録を抜かれた...。
「場所、移そうか...」
あまり本気の漁師の漁船がおいてない漁港へ。
夜は明けた。
そこではあいなめやら何やら少しは釣れた。
愛媛の海には島がたくさん浮いていて朝ぼらけ。
ぼんやりと竿をだしていると
僕らのいる防波堤の先へ
ひょこひょことおばあさんが歩いてきた。
なかなか良さそうな竿と大きめのクーラーボックス。
にっこり笑って「おはようございます」
おばあさんが竿を出して1分で
僕らが朝まで釣った魚の記録を抜かされた。
「.........。」
港の近くに友達は住んでいるので
仕掛けをかえてやりたい、と。もう朝だのに。
僕のぶんまで仕掛けを持ってきてくれた。
すると小さめのアジやメジナがたくさんつれた。
帰りにアジはおばあさんにあげたよ。

2006年07月25日(火)
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