Desert Beyond
ひさ



 冬、再来!

今日は本当に寒い一日だった。
いつも自然に目が覚めるのは8時くらいなのに
今日は目が覚めたら13時過ぎだった。
Wake up when I wake up.
I know. It's such an easy life...
一度明け方に目が覚めたとき
外には雨か霰か雪かわからないけれど
とにかく何かが空から降っている音がした。
13時に起きると外はからりと晴れていて
青い空にはもくもくとした白い雲のかたまりが
ぼんぼんと浮かんで
じっと見ているとじわじわと動いていた。

毎日14時プラスマイナス30分に
僕は大学の温室にシダ植物の世話をしに行くわけです。
今日はシダたちは「そろそろ水がほしいな。」と
口々に言っていたので「よかろう。」と
丁寧に水をあげてきました。
自分の部屋はちらかすくせに
共有の場をちらかしたりだらしない状態にしておくのが
どうしても我慢できないおかしな神経質なので(O型)
毎日温室のどこかしらを綺麗にしようと
ほうきで掃き掃除をしたり
ホースを丸めて邪魔にならない場所に置いたりするのです。

夕方。
大学からの帰り、おそろしく寒くて
イアフォンから流れるUAの"Horizon"が映える。
眩し過ぎるオレンジな夕日が西から光線を街に投げかける。
西に動く雲は鳶色で、そんな光景が美しかった。
過ぎ去ってしまったと思った季節が再来し
僕はそんな冬を楽しむように
手袋をわざとしないで自転車に乗った。
手は本当につめたぁくなってかじかんだよ。

夜。
昨日は見ていたのに今日は見忘れるとこだったよ、月。
ちょうど東から昇って
真っ白に夜の街を照らし出していた。
近くにある雲を空に浮かびあがらせるほどの眩しさ。

夜中。
月はこの世の唯一の光であるかのように
ずいぶんと堂々として僕と街を照らした。
月に1、2回の事だからそうさせてあげるか。
あんなに月が明るいというのに
空には星が負けじと輝いていたよ。

はっぴいえんどの「続はっぴーえーんど」1:41。
ねえ、君は本当に幸せなの。

2006年03月14日(火)
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