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しもさんの「気になる一言」
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2020年09月18日(金)
(値打ちが)下がれば壊したくなる

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」から。
第23回「義輝、夏の終わりに」
将軍、足利義輝を松永久秀が討つという噂を耳にした光秀、
いてもたってもいられず、大和・多聞山城の松永を訪ねる。
そこからの場面が忘れられない
(松永が茶壷を割っているシーン)光秀を確認し、こう言う。
「これは堺の商人が持ち込んできた茶入りの壺だ。
同じ形のものが3つあってはありがたみに欠ける。
わしの目で1つを選び、残りは捨ててくれと頼まれた。
将軍の値打ちもそうだ。
人が将軍にふさわしいと思えば値打ちが上がる。
ふさわしくないと思えば値打ちは下がる。
(値打ちが)下がれば壊したくなる」と言い切った。
それに対して、光秀は訊き返す。
「それ故、将軍義輝様を討とうと企らまれましたか?」
松永はサラッと言い返す。
「討ちません、都から追い払う、それだけじゃ」
「何ゆえ?」と言い寄る光秀に、
松永は大きな声で叱咤する。「周りをよく見よ。
義輝様を支えるために一体どの大名が上洛した?」
こういうことは、義理人情で動くものではない、
「目利き」とはそういうものとばかりに言い放つ。
「ものの値打ちは人が作る」
そう言いたかったのかもしれない。
今で言えば、議員も首長も、選挙で評価されるってこと。
その職に相応しいかどうか、評価は周りがするんだな。
なるほど・・厳しい仕事だなぁ、公職って。