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しもさんの「気になる一言」
しもさん
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2020年03月08日(日)
上からの指示が降りてこなくて戸惑っていました

NHKスペシャル「40人の死は問いかける」から。
東日本大震災の3.11が近づき、多くのテレビや新聞で
特集が組まれているが、私が一番気になっていた番組は、
「大槌町・役場被災の真実」だった。
町全体で1286人が犠牲になった大槌町の役場職員、
100人ほど勤務していた役場職員の約2割(40人)が亡くなり
9年目にして、やっと重い口を開いてくれた感じがした。
私たちの「その間に何があったの?」に答えるべく、
辛いけれど丁寧に当時を思い出す姿に、心が大きく揺れた。
生き残った職員の心の葛藤が伝わり、胸が締め付けられた、
「どうして逃げなかったの?」という遺族の思い、
「なんで来ないの?」と高台で同僚たちを待った職員など、
それぞれの立場で、何がベストの判断で、
自分たちはどう動けばよかったのか、9年間問い続けてきた、
そんな特集番組だった。
その中で私が気になったのは、当時、若い職員だった人の
「上からの指示が降りてこなくて戸惑っていました」
「どうしていいか誰も決断ができなかった」
「情報集めのために、みんな右往左往している状態でしたね」
「みんな上からの指示を待っていた」という振り返り。
公僕と言われる公務員に限らず、時には上下関係なく、
「一人ひとりが声を出せる組織」を目指すべきだ、という
彼らの貴重な気付きを、我々がどう生かしていくか、
明日からの行動にかかっている気がしてならないけれど、
まずは、彼らと同じ立場の地方公務員の人たちで、
何人の人がこの番組を観たかなぁ、と気になってしまった。
後輩たちに、連絡すればよかったかなぁ。(汗)