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2020年02月15日(土)
「町ごと焼き払う」封じ込め作戦

映画「アウトブレイク」(ウォルフガング・ペーターゼン監督)から。
約25年前(1995年)に製作された作品の解説は、
「すさまじい伝染力と死亡率を持つ未知の病原体の脅威と、
それに立ち向かう人々の姿を描いたパニック・サスペンス」。
まさしく2020年、その恐怖が現実として人々を震撼させている。
まだ「死亡率」が高くないので、パニックまでにはならないが、
「発病すると2 、3日で100%が死にます」なんてなったら大変。
映画の世界は、必ず「収束」に向かうけれど、
リアルの世界は、簡単には「収束」とはいかないから不安である。
しかしこの当時から、拡大を恐れ「封じ込め作戦」と称して
「町ごと焼き払う」ことが検討されていたことにさらに驚いた。
「罪のない町の人々を殺すんですか?」の言葉が印象的だ。
それも、爆弾投下の最終判断者であるべき、米大統領には、
誤った情報がもたらされ、いとも簡単に実行されようとするが、
それも映画の世界の話で、本当になったらどうなるのか、
誰も答えを持ち合わせていない。
(病原菌の)「封じ込め作戦」が、人類にとって「是か否か」、
問題提起された形となって、こんな会話もメモされている。
1918年 歴史で習った、スペイン風邪の大流行。
9ヶ月、世界中で猛威を振るった。死者2500万人」
その原因は「誰もそれを食い止めなかった」。