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2020年01月17日(金) ■ |
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このまちに帰ってきたいと思えたら、なんかそれって幸せだよね |
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映画「対岸の彼女」(平山秀幸監督)から。 書籍「対岸の彼女」(角田光代著・132回直木賞受賞作)を読んでから、 何年の月日が流れただろうか。 映画化されたことを知らず、先日、VODで見つけて、早速鑑賞した。 作品冒頭「うちの子供、友達ができないの」と悩む主婦に、 「なんで一人じゃいけないって思うんだろ?、 一人でいても怖くないってみえる、何かを見つければいいんじゃない?」と 独身女性が答えるシーン、なるほど・・と思った。 しかし、私が選んだシーンは、何度か登場する川の景色。 初めてみた女子高生は「すご〜い」と驚き、 秘密のその場所を紹介した女子高生は、 「この時間だけ、こんなにきれいな色になるんだよ」と自慢げに話す。 普段の生活の繰り返しでは、絶対にみることが。ない光景に、 「知らなかった・・」と、やや感謝の気持ちが含まている気がした。 さらに、物語はある事件の後、彼女たちは、またここを訪れる。 「ねぇ、川が空みたいだと思わない? 足元に空が流れて自分がどこにいるのか分からなくなるような感じ」 心が揺れている女子高生の様子が窺えた。 そして、ラストシーンでもう一度、この場所がクローズアップ。 この風景を眺めながら、自分たちの住んでいるまちについて語る。 「旅行とかしたら、この退屈なまちも懐かしく思えたりするのかな。 もしそうだったら、ちょっといいね。 このまちに帰ってきたいと思えたら、なんかそれって幸せだよね」 原風景があるって、こういうことなんだろうなぁ、きっと。
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