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2019年10月06日(日) ■ |
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そばにいるためにお金なんて必要ないわ |
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映画「運び屋」(クリント・イーストウッド監督)から。 ストーリー的には、メキシコ麻薬カルテルの「運び屋」で、 やや面白みに欠けたが、90歳に近い老人が どうしてこのような仕事に足を踏み入れたのか、 大変興味があった。 その答えは、奥さんとの会話で理解できた。 「あなたはいつも外に生きてた。 各地での品評会や人付き合い、注目の的でいたいのね。 みんなを楽しませ、素晴らしい人と言われる。 家にいてもあなたは早く外へ戻りたがる」 「その通り、外で認められる方がずっと大事だと思った。 家での俺は役立たずだから・・」 そう、働いている男にとって、家の外と内では、 どうしても評価される「外」を選択したくなる。 だから麻薬の運び屋でも、評価される仕事を選び、 危険をおかして得た報酬で家族を喜ばせようとした。 ちょっと極端だけど、わからなくない。(汗) それを知っている妻は、そっと囁く。 「そばにいるためにお金なんて必要ないわ」 外で評価されることが家族のため、と勘違いしていた。 しかし定年退職し、家族といる時間が増えたこともあり、 この台詞は、なぜか私の腑に落ちた。 今頃?と思うかもしれないが、今でも気付いてよかったな。 これから、やり直せるから。
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