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2019年09月20日(金) ■ |
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どこでもよかったんだと思えるほど、今が心地いい。 |
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映画「アリー スター誕生」(ブラッドリー・クーパー監督)から。 何度も映画化された物語なので、説明不要かもしれないが、 シンデレラ・ストーリーは、どんな形に変えても私は好きだ。 「プリティ・ウーマン」しかり、主人公よりも、 その才能を見出し、磨き上げていく男性の気持ちに、 どうしても目がいってしまうのは、私だけではないだろう。 世界的ロックスターが、自分の成功よりも、彼女の成功を喜び、 今こうしている自分が好きだ、と呟くシーンがある。 「例えば、海に入る。海を漂っていてある日、港を見つける。 数日泊まるつもりが、数ヶ月になり数年に、 最初目指した場所も忘れてる。 どこでもよかったんだと思えるほど、今が心地いい。 俺はそうだった、今が気に入ってる」 何気ない会話だったけど、歳を重ねてくると、ズシリと響いた。 そう、もう自分のことよりも、未来を見つめた若者に、 輝ける場所を準備する方が楽しくなってくる気持ちはわかる。 そして、そっとアドバイスを忘れない。 「これだけは言っておくよ」「何なの?」 「魂の底まで掘り下げなきゃ長続きしない。 歌は正直なものだ。嘘は見抜かれる。 取り繕えば、今はよくてもいつか客は離れてく、本当だ。 だから手放すな。 『なぜ』とか『いつまで』と心配せずに歌えばいい。ただ魂の歌を」 やはりカッコよかったなぁ。
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