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2018年09月28日(金) ■ |
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たった8年間で、素人だった彼は影響力のある芸術家に |
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映画「ゴッホ 最期の手紙」(ドロタ・コビエラ監督)から。 「この作品は100人以上の画家による手描きの絵による映像です」 作品冒頭のテロップが示すとおり、今までに観たことがない形式。 とても新鮮だった・・と記しておきたい。 作品は、ゴッホの死の謎解きを中心に展開されるサスペンスだけど、 油絵風の画像が、なぜか緊張感を和らげてしまった。(笑) さてゴッホについて、多少の予備知識はあったつもりだったが、 あっ、この視点でゴッホを評価したことはなかったな、とメモをした。 「フィンセントは28歳にして初めて絵筆を手に取った」 これは、画家としては遅咲きだった、という知識があったものの 「たった8年間で、素人だった彼は影響力のある芸術家に・・信じられん」で、 そう言えばそうだよなぁ、とメモをした。 エンドロールに近いテロップで、こう文字が浮かびあがる。 「彼は8年間で800点以上描いだが、生前に売れたのは1点のみ」 「死後『近代絵画の父』と称される」と、その不思議さを再認識した。 どんなに絵が好きだったとしても、また毎日描いていたとしても、 さらに、どんな天気でも一日中絵を描いていたとしても、 絵画の世界で「印象派の巨匠」と呼ばれる存在になれるものだろうか。 私は、そちらの方が「謎」に近い。 彼を変えたのは「友人のゴーギャン」なのかな。
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