|
|
2018年09月19日(水) ■ |
|
親と子の「宿命」だけは、永遠のものである |
|
映画「砂の器」(野村芳太郎監督)から。 誰がなんと言っても、この映画のテーマは「宿命」だから、 作品ラストに流れるテロップを、あえて「気になる一言」に選んでみた。 本来は、もう少し長く、「旅の形はどのように変わっても、 親と子の『宿命』だけは、永遠のものである」 このワンフレーズで、映画全体を表現している気がする。 本来なら、作品途中に交わされる、「幸せなんてものが、 この世の中にあるのかい?もともとそんなものはないのさ。 ないからみんながそんな影みたいなものを追ってるんでね」 「それが宿命?」「もっともっと大きな強いものだ。 つまり生まれてきたこと、生きているってことかもしれない」 この会話を取り上げようと思ったのだが、どうもピンとこなかったし、 鑑賞後に観た「予告編」のテロップ「宿命とは、悲しさなのか、強さなのか」 これもこの作品を思い出す一言までには至らなかった。 天才音楽家・和賀英良が作り出す「宿命」という名の楽曲は、 ベートーベンの「運命」とは違う雰囲気を漂わせていたのではないだろうか。 (加藤剛さん演じる、若き天才音楽家、和賀英良の4拍子の指揮には、 思わず、笑ってしまいましたが・・・) ところで、我が家では、この作品の主人公は誰か?で意見が分かれた。 私は「今西刑事役の、丹波哲郎さん」 妻と娘は「天才音楽家、和賀英良役の加藤剛さん」 さて、どちらが正しいのかなぁ、ちょっと気になる。(汗)
|
|