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2018年05月31日(木) ■ |
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だから一緒にいくんだ、生きて戻れるように |
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映画「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」 (マット・リーブス監督)から。 名作と言われた「猿の惑星」をリブート(再起動)した作品として楽しめた。 リブートとは「フィクション作品において、 シリーズにおける連続性を捨て、新たに一から仕切り直すこと」を 意味する用語らしい。 単純なシリーズ作品だと、どうしても前作を観ていないと、 ストーリーが繋がらなかったりして、不完全燃焼になりやすいが、 この作品は、根底を流れるものは崩さずに置きながら、 前提知識なしでも、充分に理解できる。 「人類は絶滅危惧種」のテロップで、場面設定が理解できるし、 (猿のリーダーの)「俺が始めた戦争じゃない」の台詞1つで、 事の起こりも、なんとなくわかる。 メイキャップと、キャストの演技力で、引き込まれていく展開に、 さすが・・と唸るしかなかった。 人間との戦いに、猿のリーダーである「シーザー」が、 「俺は生きて戻れないかもしれん」と言い、 危険だから、お前たちはついてくるな、と他の猿に諭す場面がある。 その台詞を言われた猿たちが、こう言い返す。 「だから一緒にいくんだ、生きて戻れるように」 このフレーズに、ちょっと胸が熱くなった。 これだけでも、猿の方が強いわけだな、と感じてしまう。 人間に、こんな気持ちが残っていればいいんだけどなぁ。
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