|
|
2018年01月22日(月) ■ |
|
シフトダウンして生きる |
|
書籍「孤独のすすめ」(人生後半の生き方) (五木寛之著・中公新書ラクレ刊・181頁)から。 ある講演会で、講師から紹介されたものは、 出来る限り、手に取って読んでみることにしている。 今回は「静岡ガス・前会長・岩崎 清悟氏」の紹介。 予想どおり、今の私にピツタリの内容であり、 以前読んだ「下山の思想」((五木寛之著)の姉妹篇とも言えそうだ。 これまた、紹介したいフレーズが溢れていたので、 何回かに分けて、気になる一言に採り上げていこうと思う。 「歳を重ねれば重ねるほど、人間は孤独だからこそ、 豊かに生きられると実感する気持ちがつよくなってきました」と語り、 もうすぐ還暦を迎える私の心に引っかかったのは、 「シフトダウンして生きる」ということ。 車を運転しない人には分かりにくいかもしれないが、 この「シフトダウン」という運転操作は、 ブレーキを踏んで減速するのとは、ちょっと訳が違う。 「スピードは落としても、トルクは落とさない。 加齢とともに、社会生活や身体的行動は減速しても、 むしろ心のトルクは高まっていく。回転を上げつつ、減速して生きる」 言い換えれば、夢中になれるものに見つけて、 それに集中できる時間がたっぷり使い、心豊かに人生を楽しむ。 そんな生き方はどうですか?、と著者からのメッセージである。 歳を重ねてきた人たちへのアドバイスとして、心に刻みたい。
|
|