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2018年01月21日(日) ■ |
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恥を知りなさい、声援も送れないの? |
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映画「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」 (スティーブン・フリアーズ監督)から。 主人公は、実在の人物でストーリーも実話だというから、 さすが、アメリカ・・と拍手をしたくなる物語。 「音痴のソプラノ歌手、フローレンス・ジェンキンスが カーネギーホールでコンサートを開催した」という事実を知り、 日本だったらどうだったろうか?と考えてしまった。 作品中(たぶんこれは脚色だと思うが・・) アメリカ兵士をこのコンサートに招待し、 彼らを励ますつもりで歌い出したにも関わらず、 あまりの音痴に、笑い出す人あり、ざわつきはじめた時、 コンサートには不釣合いな服装で席についた若い女性が、 観客に向かってこう叫ぶ。 「静かに!、力の限り歌ってるのよ」 それでも「やめろ」「警察を呼べ」「引っ込め」等の 野次が止まらず、さらにもっと大きな声で、彼女はこう叫んだ。 「恥を知りなさい、声援も送れないの?」 これには、大騒ぎのアメリカ兵士も反省したのか、 会場は大きな拍車に包まれる、このシーンが一番好きだ。 上手い下手に関わらず、一所懸命の人を応援すること、 それが大人の対応なんだと知らされた。 作品の最後、フローレンス・ジェンキンスがこう呟く。 「ひどい悪声だと非難されても、歌った事実は消せないわ」と。 彼女は自分の音痴を知っていたのかな?
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