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2017年09月04日(月) ■ |
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人間は、救う価値があるものなのか。 |
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映画「ノア 約束の舟」 (ダーレン・アロノフスキー監督)から。 根底に流れている、地球を創造した神が怒って大雨を降らせ、 一度、地球上の生物を絶滅させたうえで、 新たに楽園を作り上げるストーリーは、ほぼ変わっていない。 神から選ばれたノアは、地球全体を考えて、こう結論付ける。 「初めに戻る。楽園に戻る。しかし、人間は不在だ。 人間が楽園に戻ると、また全てをぶち壊すから。 神の裁きを受けて、人類は消滅する」と。 言い換えれば、当時から「人間のズルさ・弱さ」が、 地球を傷めつけてきたことになる。だからこそ主人公、ノアは もう一度、チャンスを与える必要はないと、心に決めていた。 しかし、物語のラストに、こんな台詞が続く。 「神はあなたを選んだ。あなたは人間の悪から目を背けないから。 あなたは、善も見ていて、どっちをとるかを神はあなたに委ねた。 人間は、救う価値があるものなのか。 あなたは選んだ、慈悲を、そして愛を」 「人間に、慈悲と愛がある限り、救う価値はある」と考えを変えた。 さて、この話には続きがある。それが、今の私たちの生活であり、 現代のように、バランスが取れていた地球環境を破壊している人間に、 チャンスを与えたのは、本当に間違いではなかったのか、 こう問われている気がしてならない。さて、その判断は?
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