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しもさんの「気になる一言」
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2017年07月25日(火)
ボウフラも 蚊になるまでの 浮き沈み

大学のクラブ同窓会で、後輩と酒を酌み交わした時の会話。
単身赴任の生活が長く、家族と一緒にいる時間が少ないんです、
そんな話を聴いて「お前も大変だなぁ」と慰めたら、
「『ボウフラも 蚊になるまでの 浮き沈み』ですから」と
ニコニコしながら答えてくれた。
帰宅後、気になって、意味を調べたら、
映画「座頭市」の撮影時、森重久弥さんがアドリブで口にした台詞。
勝新太郎さんが好きな言葉で、よく色紙に書いていたらしい。
(実際は、戦前の蚊取り線香のCMだったようだ)
都々逸には「ボウフラが 人を刺すよな 蚊になるまでは 
泥を噛み噛み 浮き沈み」というフレーズかあり、
川柳として「ボウフラも 蚊になるまでの 浮き沈み」を見つけた。
「蚊は嫌われ者だが、彼らとて苦難を経て一人前になる。
人を刺して美味しい血が吸えるようになるには、
いやでも泥水の中で暮らしていかなければならない。
苦しんで、もがいて、辛酸なめて、ようやく一人前の蚊となる」
そんな意味を見つけながら、なるほどなぁ・・とメモをした。
人生、そんなにうまくいくことばかりじゃない。
「平々凡々な人生」と言えども、ずっと同じはありえない。
今、実感している苦労も、浮き上がるための沈み。
そう考えれば、なんとか乗り切れそうになるしなぁ。