|
|
2017年07月17日(月) ■ |
|
死刑は社会による復讐です |
|
映画「理由(1995)」(アーネ・グリムシャー監督)から。 観終わってメモを眺めていたら、一番最初にメモしたフレーズ、 「死刑は社会による復讐です」が主張していた。 「いかなる神や政府であれ、復讐を認めるような思想を私は信じない、 でも、犯人の死によるむごい償いを望みはしない」 ショーン・コネリー扮する、死刑反対論者のハーバート大学の 法学部教授、ポール・アームストロングは、学生たちにこう言い放つ。 しかし物語は、その後、急展開し、意外な結末で終わる。 彼は、猟奇殺人の真相を追い求め、解決したけれど、 この事件を終えてからも、ハーバート大学の教壇に立ち、 同じフレーズを口に出来るだろうか、そんなことが気にかかる。 そもそも「死刑反対論者」として、続けていくのだろうか。 「総論賛成、各論反対」・・ 社会的には死刑は反対だが、いざ自分の身内に降り掛かったら、 あんな犯罪者は死刑にすべきだ、と主張する気がしてならない。 人間が人間を裁くって、本当に難しい。
|
|