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2017年04月29日(土) ■ |
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君は数学と無限に踊る |
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映画「奇蹟がくれた数式」(マシュー・ブラウン監督)から。 「アインシュタインと並ぶ無限の天才」とも称された インドの数学者「ラマヌジャン」と、 彼を見出したイギリス人数学者ハーディの実話を映画化した作品。 文系のはずの私が、こんな解説に惹かれ、観始めた。 学生時代、数学の数式ほど頭を悩めたものはない。 それなのにここに登場する人々は、 「正しくみれば、数学は真理だけでなく、究極の美を併せ持つ」 数式を眺めて美しいと表現しているし、 「これ(公式)は何なの?」と訊かれれば 「絵のようなものだよ。見えない色で描かれていると想像して」と サラッと答える。 「モーツァルトが脳内で全交響楽を聴いたように」と前置きをして 「君は数学と無限に踊る」とも・・。 「どこから着想を得るか?」の問いには「女神です」と返答し驚かす。 「眠る時や、祈る時、舌の上に、数式を置いていく」らしい。 「公式は創るものではなく、既に存在し・・ラマヌジャンのような 類い稀な知性が、発見し、証明するのを待っている」など、 一つひとつの表現が数学(公式)の話なのに、文学的で興味を惹いた。 でもやっぱり、記号がいっぱい書き込まれている「公式」を眺めて、 「(一緒に)踊る」という表現は、私には無理だなぁ。
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