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2017年04月23日(日) ■ |
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たちまち縮んで豆粒のピストルになった |
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書籍「詩集 故郷への水へのメッセージ」 (大岡信著・花神社刊・141頁)から。 先日他界した詩人、大岡信さんの作品を読み直していたら、 面白い視点を幾つか見つけた。 機会あれば、1つずつ紹介したい。 まずは「産卵せよ富士。」という詩、の一部。 「(5) 小浜池にも柿田川(かきだがわ)にも、 鮠(はや)・丸太・鮎のきらめき きみの流れで泳ぐとき ぼくらのふくらんだちんぽこも たちまち縮んで豆粒のピストルになった」とある。 「ちんちん」ではなく「ちんぽこ」というのがいい。 それに、冷たい川に入り、たちまち縮む「ちんぽこ」の 表現がたまらなく可笑しいが、 こればかりは、体験した人でなくてはわからないな、と 大先生なのに、妙に親近感を覚えてしまった。(汗) 私たちも小さい頃、裸で柿田川に入ると、唇が紫色になったし、 ウィンナーソーゼージのように縮んだことを覚えている。(笑) 「きれい」より「冷たい」で思い出される柿田川である。
P.S. 何度も確認したが、ルビは「かきだがわ」だった。 いつから「かきたがわ」になったんだろうか。 調べてみよ〜っと。
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