|
|
2017年04月20日(木) ■ |
|
人生には三つの恵があるから「恵三」 |
|
映画「夏美のホタル」(廣木隆一監督)から。 吉行和子さんと光石研さん演ずる、 ヤスばあちゃんと地蔵じいさん(恵三)という「老親子」と、 小林薫さん演ずる、雲月という「仏師」と交流しながら、 主人公の「夏美」がいろいろなことに気付いていく。 今回の気になる一言は「恵三」という名前の意味。 「人生には三つの恵がある。 「一つ目は、この世に生まれてくる喜び。 二つ目は、親に愛される喜び。 そして、三つ目は、親になって子どもを愛する喜び」 地蔵じいさんは、子どもが小さい時に離婚したためか、 三つ目の「恵み」を実感できずにいたが、死の直前に、 その子どもと再会することが出来て、病床でこう呟く。 「三つの恵をもらうことが出来た」 これでもう何も後悔することはない・・と言いたげに。 父親がバイクレーサーをやめた理由が自分だと責めていた 有村架純さん演ずる「夏美」に、こう語りかけた。 「お父さん、夏美ちゃんのこと、愛してたんだよ。 何よりも幸せだったんだよ」と。 親に愛された喜びを、次は自分の子どもに注ぐ喜び、 若い頃は「三つの恵」を、意識していたなかったけれど、 今こうして歳を重ねてきたことで、わかることでもある。 三つ目は「子どもに愛される喜び」ではなく、 「子どもを愛する喜び」ってところが「恵」なんだと思う。 これからも、出来る限り「三つの恵」を意識したいな。
P.S. 既に他界した父親の名が、偶然にも「恵三」。 名前のいわれは訊いたことがなかったけれど、 もし「三つの恵」だとしたら、とてもありがたいことだね。
|
|