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2017年04月18日(火) ■ |
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歯なしのバアさんがジャムを吸う音だ |
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映画「SPY スパイ」(ポール・フェイグ監督)から。 スパイの作品というと「007」を始めとした、 クールな雰囲気を醸し出している男性が主人公なのに、 今回はまったくの逆だったから、楽しめた。 CIAとはいえ、本来の仕事は、デスクに座りPCを眺め、 彼らのサポート役の分析官の女性が、事件に巻き込まれながら、 男性スパイ顔負けのアクションを繰り広げる。 でも、その展開は女性では敬遠されそうな「下ネタ」が満載で、 すべてを「コメディ」として、難事件を解決してしまう。 そのギャップが、何ともいえなく面白い。 颯爽の動き回る男性のスパイを観て「身軽でズルいわ」と呟き、 熱烈にキスしている男女の横で「うるさいよ」と叫び、 「何が?」と訊かれれば「ブチュブチュうるさい。キモいよ。 歯なしのバアさんがジャムを吸う音だ」と言い返す。 宿泊することになった汚いホテルは「3つ星ウンコのホテルね」、 さらに「自分のエッチ映像を見た時みたい」など、 下品な言葉も飛び出すのに、なぜか観賞後はスッキリ。 今まで観てきた「スパイ映画」とはちょっと違った感覚が、 私を喜ばせてくれた。疲れたときは、こんな作品がお勧め。
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