|
|
2017年04月13日(木) ■ |
|
かあさん、おおかみってどうしていつも悪ものなの? |
|
映画「おおかみこどもの雨と雪」(細田守監督)から。 本作は「母と子」をテーマに描いたアニメ映画、という解説だが、 観賞後の感想は、マイノリティ(少数派)の生き方の難しさ、 それを支えるには、周りの人たちの温かい理解が必要と知った。 ただ、劇場公開された2012年7月頃に、そういった考えが、 社会全体に浸透していたかどうかは、定かではない。 そこで、印象的な会話をメモに残すことにした。 自分がおおかみの子どもと知った男の子「雪」は、母親に尋ねる。 「かあさん、おおかみってどうしていつも悪ものなの?」 「悪ものって・・絵本?」 「みんなに嫌われて、最後には殺される。 だったら僕、おおかみはイヤだ」 「そうね、でもお母さんは、おおかみが好きよ。 みんながおおかみを嫌っても、お母さんだけは、おおかみの味方だから」 こんな時、宮西達也さんの絵本を読み聴かせてあげればいいのに・・と、 物語とは関係ない発想が浮かんで苦笑いとなった。 絵本作家・宮西達也さんの描く絵本は「おおかみ」を悪役にせず、 絵本「ぶたくんと100ぴきのおおかみ」をはじめ、 絵本「はらぺこおおかみとぶたのまち」など心優しい動物として表現し、 子どもたちに人気のキャラクターとなっているのだから。
|
|