|
|
2017年02月13日(月) ■ |
|
噛みません、躾のできた良い子です |
|
映画「植物図鑑 〜運命の恋、ひろいました」 (三木康一郎監督)から。 「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか?」 主人公、ふたりの出会いは、この台詞から始まった。 「運命の恋」だから、劇的に出会うシーンを想像するが、 実は「こんな出会い方もあるんだ」とメモをした。 突然言われて、戸惑った彼女は「へっ?」と返す。 それを受けて、若い男性はこう続ける。 「噛みません、躾のできた良い子です」 このワンフレーズで、彼女の緊張が緩んだ気がする。 寒い夜空の下「拾う」のは「犬」のイメージだし、 その犬が、躾ができていなく、所構わず、 飼い主に噛みつくようなら、返事は「No」だから、 「拾ってくれませんか?」と「噛みません」は、 対となって、安心感を与えたようだ。 ただあまりにも「躾ができている」(楚々をしない)と、 飼い主はつまらないのも事実。 この辺のバランスが、男女の関係と似ていて可笑しい。 「ペットを飼うと、恋人ができない」と言われるが、 あながち、嘘でもない気がするな。 原作は「有川浩さん」の同名作品。(幻冬舎文庫刊) 時間ができたら、読んでみようかなぁ・・
|
|