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| 2009年06月06日(土) ■ |
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| レイプ、グレープ、ファンタグレープ |
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映画「重力ピエロ」( 森淳一監督)から。 原作が伊坂幸太郎著「重力ピエロ」とあって、楽しみにしていた。 しかし結果は、厳しいようだけれど「撃沈」。 やはり、伊坂作品を映画化するのは、難しいことを知った。 昨年映画化された「死神の精度」が良かったので期待したのだが・・。 理由は、事前に原作を読んでいたからだと思う。 あまりにも、省略された部分が多過ぎて、その面白みを失った気がする。 「ネアンデルタール人と、クロマニョン人」が、 作品に登場しなかったのには驚いた。(知りたい方は原作を(笑)) そこで、今回は原作になく、映画だけに登場したシーンから。 子供の時の回想シーンで弟が「レイプって何?」って訊くところがある。 兄が「レイプ、グレープ、ファンタグレープ」と口にして、ごまかす。 何度も何度も口にして、2人で笑い飛ばしてしまうところは、 ちょっと意外だったけれど、印象に残っている。 確かに「遺伝」は大事なキーワードだけど、 「レイプ」は、そんなに強調するキーワードとは思えないに・・。 もちろん作品関係者は酷評しないが、原作を何度も読んだ私としては タイトルの「重力ピエロ」すら、うまく表現できていない、と感じた。 映画を観た後に、原作を読んだ方がいいのだろうか? いやいや、伊坂作品は映画にしない方がいいな、きっと。
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