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| 2009年05月22日(金) ■ |
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| 食器は、料理の着物 |
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陶芸家・北大路魯山人の言葉として、有名である。 言葉としては短いが、器の重要性を端的に表現している。 同じ惣菜やサラダでも、パックのまま食卓に並ぶのと、 皿に移し変えて出されるのでは、なぜか味が違う。 特に、高級な皿に盛られた食材は、見栄えがするから不思議だ。 小さい頃から「買ってきたままのパック」で食べ物が出されるのと、 とりあえず(たとえ面倒でも)「食器に移す」のでは、 大人になった時、大きな差となってあらわれるに違いない。 そんなところから教えることが、私たちに出来る「食育」だろう。 栄養のバランスや、食材なども大切だが、 「食べ物は、見た目が大切」という考え方を根底に、 「食器だけでも変えてみる努力」を勧めたい。 それが、魯山人のいうところの 「食器は、料理の着物」に通じると思うから。 それにしても、この北大路魯山人、いろいろな顔を持つ。 篆刻家、画家、陶芸家、書道家、漆芸家、料理家、美食家など。 書家を志して上京したらしいが、 どれが、彼の一番、やりたかったことなんだろうか、 今は、その方が、私の関心ごとだ。う〜ん、気になる。
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