DiaryINDEX｜past｜will
| 2007年12月25日(火) | 買い物プレイ １ |
クリスマスイブの昨夜、ようやくクリスマスツリーを出しました。
一夜飾りを忌むのは日本のしきたり、西洋のお祭りだから大丈夫でしょう。
ツリーといっても高さは20�冂�度、卓上用のとてもコンパクトなものです。
小さな樅ノ木に、これまた小さなお菓子を模したオーナメントがたくさん貼り付けてあって、
更に色とりどりの豆電球とおリボンをまとわせた、キュートな姿が気に入ってます。
実はこれ、十年位前に爺Ｍからもらったんですね。
爺はホントに年寄りで、いつもワイシャツにループタイ（！）を締めていて、
脱がせてみると必ず、夏はステテコ、冬はラクダの股引き穿いておりました。
会う度に聞く近況は、誰ぞが死んだの病院へ行ったのと辛気臭い話ばかりです（笑
久しく見てませんが、三年前の盆に現れた折には手術の跡が増えていて、
今も生きてるかどうかは甚だ疑問ですｗ
その爺がまだ元気で繁く通ってた当時、折々に貢物を命じるのは楽しい戯れでした。
お大尽の爺は普段自ら財布を開くことのないご身分で、それを買い物に遣るというプレイ（笑
このツリーを買ってきたときも、会う直前までアワアワと何度も電話をかけてきました。
御用達の百貨店で求めたようですが、外商に頼らなかったあたり、
爺なりの意気込みが見て取れて、愉快愉快。
その上、いちいちかかる電話の内容たるや、
「あのぅ、ちっちゃいのとおっきいのとどちらが…？」
「お、お色はいかがに…？」
「あまり子ども向けのは…ねえ？」
適当にあしらいつつも、その慌てぶりが目に見えて、腹を抱えて笑わせてもらいました。
そして、冬だというのに大汗かいて携えてきたのが、このファンシーなツリーです。
包みを解いた瞬間、そのあまりの愛らしさに思わず笑みがこぼれて、
いつもなら難癖つけたり揶揄したりと「買い物プレイ」の仕上げにかかるのも、
すっかり忘れておりました（笑。
そういえば、爺と迎えた初めてのクリスマス。
「ぷ、プレゼントを献上したく…」と柄にもないこと言うので驚いて、
「じゃ、クリスマスブーツ〜」と言い放ちましたら、やけに焦ってましたのね。
まだ爺の身の上をよく知らない頃で、なんでだろうと思っていましたら、
当日、駅前で買ったらしき不二家のペコちゃんのクリスマスブーツを差し出しつつ、
「もう、誰かに見られたらと思うと気が気じゃなくて…」
「あら、なんで？孫に買ってるおじいちゃんくらいのもんじゃない」
「め、滅相もないっ！女王様に献上するのと孫に買うのとは違いますっ！！」
「いや、だから…（苦笑」
「だいいち、私、こんなのやるほどの孫はもうおりませんですし…」
「あ、そっか（笑」
「それに、皆知ってますし、バレちゃいますぅぅ…」
いつのまにやら、自力で羞恥萌え始めるタフな爺でしたが、
要するに、滅多なことすると顔がさすと言いたいわけですね。
以来、「買い物プレイ」に熱が入ったのは言うまでもありませんｗ
