女房様とお呼びっ!
DiaryINDEX|past|will
2005年03月22日(火) |
お礼と総評 〜M男くんへの100Qによせて |
先頃、『M男くんへの100の質問』のイリコ回答編を掲げて来、大勢さまにご覧頂き、 更には掲示板にご感想まで頂いて、本当に嬉しく、またありがたく思っています。 こと、イリコにあっては身に染みて励まされる機会を頂いたものと、重ねて御礼申し上げます。
奴については、これまで、とかく至らない行状だけを取り沙汰してきて、 ご覧の皆さまにはおよそ芳しい印象をお持ち頂けなかったかもしれません。 が、当たり前に良いところもあって、それでこれ程長々関わっているワケですね。 ただ、どうしても日々接していると、長所はさておき短所ばかりに目がいくもので、 加えて私の位置では、評価すべき点でさえ辛口に見てしまう部分も否めません。
その意味で、今回、奴自身が自身の言葉で自らを語った回答は、 私の目と手を逃れて、等身大の奴を表す内容になっていたかと思います。 身びいきかもしれませんが、自身を過大に見せようとする意図もなく、 現状持ち得る限りの平らかな目で自分を披瀝していると受け取りました。
特に、自身をエゴマゾときっぱり判じているところとか、 鞭好きのくせにオナネタが主にくっつくことだとかですね(笑。 ありのままを誤魔化さず書いて寄越した姿勢に好感が持てましたし、 そこに現れた4年の月日の経過に深い感慨を覚えました。
恐らく奴にとって、それらは他人様に明かすには抵抗のある事柄だったに違いありません。 人がどう判じるにせよ、たぶん本人は、それらを欠点や恥と思ってましょうから。 にも関わらず、敢えて晒した勇気(開き直りとも言う、笑)を高く評価したいと思います。
◇
しかしながら、私が最も満足を覚えたのは、 奴が、そうした自身の負の部分から目を逸らさなくなったことです。 正直、奴と過ごしたこれまでは、 「そこから目を背けるな」と繰り返し言い続けることのみに過ぎた感があります。
誰しも、自身の負の部分は見たくないし、隠したがりますが、 大抵は欠点や恥を自覚した上で、そうしてしまうってのが相場かと思います。 ところが奴の場合、見たくない以前に見えてないことが、あまりにも多かったんですね。 恐らく、見たくない機制が過剰に働いて、本当に見えなかったんでしょう。 なので、私が指摘したところで、まず認めませんでしたし、見ようとしませんでした。 実際、本人には見えないのですから、見ろといわれても戸惑うばかりだったかもしれません。
けれども、私にははっきり見えているのですから、 見えないと抵抗されても、諦めるワケにはいかないのですね。 何度も何度も事実をつきつけて、 「ほらっ!あるでしょう?」と半ば無理強いするようなやり取りが続きました。 それはまるで、ヘレンケラーに言葉の概念を教え込もうとするサリバン先生のようで、 まさにそのイメージが折々頭をよぎって、自らを励ましたものです。
事実、私にとっては、長い長い戦いの日々でした。
◇
…と、過去形にしてしまいましたが、もちろん現在も戦いは続いています(笑。 それでも、こうして戦果が形になって示されると、シテヤッタリと大きな満足を覚え、 かつそれは、明日からの戦いの糧にもなり、また励むよすがとなりました。
もっとも、この戦いは、諍うためにあるのではありません。 言うまでもなく、私たちがこれからも添うていくために、流すべき血です。 お互いに苦しいことも辛いこともあるけれど、 それを乗り越えてこそ辿りつくだろう理想があります。
今回、奴が寄越した回答の中には、その理想のいくつかが散りばめられておりました。 掲示板ではありがたいご感想も頂きましたが、他方、 何を夢みたいなことを…と鼻白むお気持ちを抱かれたかたも少なくないことでしょう。 実際、私もちょっと鼻で笑ってしまった部分がなきにしもあらずです(笑
しかしながら、そこに現れた奴の心根を疑う気持ちは露程もありません。 そう信じているから、奴と共にあるのです。
ドン・キホーテとサンチョの道行きは、かくも馬鹿馬鹿しく、 けれどとても真剣で、ゆえにこれからも続くのですね。 夢に等しい理想を抱いて。
◇
最後になりましたが、こうした有意義な機会を頂いた、 『M男くんへの100の質問』作成配布の『OLD TREE HOUSE』さまには、 改めて、深い感謝を申し述べます。本当にありがとうございました。 たぶん、作成者さまの意図以上に活用させて頂いたような気がしますわ(笑 もっとも私こそが、思いがけない恩恵に浴しては、驚くばかりなんですけど。
そして、最後の最後でイリコにも、心から礼を言います。ありがとう。
|