女房様とお呼びっ!
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2005年02月22日(火) |
「お気持ち」問題 【回答編】 |
というワケで、以下イリコの回答全文。
◇
「お気持ちです」と申し上げた意味について申し上げます。
まずは、ご機嫌を損ねてしまっていたことについて、お詫び申し上げます。 確かに、当たり障りの無い話題に終始しておりました。 **様の存在を受け止めていない、そうお感じ頂いていることについて、 大変申し訳なく思っております。
ご案内を拝見したところ、あのご質問が意外に反響があるようです。 おそらくあまりにも根源的な質問なので、各人各様の所感を呼んでいることと思われます。 とりわけM側にとっては、かなりシリアスな質問ではないでしょうか。 少なくとも私にはそうでした。
四季さんも私の回答に困惑なさったとのことですが、まことにごもっともなことと感じます。 私も同様な状況でそのような回答が来たら、間違いなく解明を求めるでしょう。 四季さんの僕さんもまったく同じご回答をなさったとの事、実に驚きました。
さらに私はその時、「ご機嫌がよろしいこと」と答えようかと考え、 もう少しで口に出すところでした。 その点でも四季さんの僕さんとの共通点を感じます。
以前私は「我々M男性は」などという言辞を弄して**様のご不興を頂きましたが、 このようなことがあるとM男性の連帯を実感いたします。 しかしながら、その真意が同じものであるかは分かりません。 また、同じと考えることは危険なことでしょう。
Missyさんには評価を頂いたようですが、正直申し上げまして、 私がそこまで**様を受け止めているのか、自信がございません。 弱いところとは向き合えないとはっきりと申し上げてしまった以前ほどではないにしろ、 まだまだ不足していると感じております。
ここから本題でございます。
ご質問を頂いたとき、瞬時に思い浮かんだ答えは「全て」でした。 しかしながら次の瞬間、本当にそうだろうかと押しとどめるものがありました。 私が、誤れる「奴隷の領分」という観念を頑迷に持ち続けていることはご存知だと思います。 実は未だにそれから脱却できず、先の答えはその影響が多大にあります。
当然のことながら、**様には**様の生活がおありです。 そのような表の生活は考えなくとも、 SM界においても**様には**様の世界があると考えてしまっています。 そしてそれに私が口を差し挟むことは、領分を越えることと感じてしまっています。 **様のHPの内容などをあまり私がお伺いをしないのは、そのような理由からです。 もちろんこれは以前にも幾度もご指摘頂き、正すべきことであることは承知しております。 しかしいまだ直っておりません。 この点は、改めてお詫びをいたします。
自らに枠をはめている、しかもそれに安住してしまっている私には、 **様の全てに興味があると申し上げる資格がないと、まずはそう考えました。 実はここまではあっという間に到達した答えです。
では何に興味があるのか、これを表現するのに時間がかかりました。 さらに焦りました。 日常的にお付き合いしている相手に興味を持っている事柄がすぐに出てこないのですから。
次に思い浮かんだのが**様の「感情」「ご機嫌」でした。 **様が楽しくあることが私の喜びですし、 **様が機嫌良くおられることは私の最大の関心事です。
しかしこれにも迷いがありました。 **様の感情を忖度することに不遜なものを感じたのです。 また、ご機嫌良くあるよう諸般を整えることは私の義務でもあり、 どちらかというと目的に近いものを感じました。
では、何に興味があるかというと、 **様が私に示してくださるものではないかと思い至りました。 それを総称して「お気持ち」と申し上げました。
今から考えれば、「**様が私に示してくださるお気持ち」と申し上げれば、 困惑させることも無かったかもしれません。 言葉が足らなかったことを申し訳なく思います。
さて昨夜あまり眠れなくなったのは、 ここにお示しした情動が、あまりにも自己中心的なものではなかったかと考えたからです。 そこには、私から**様に対する働きかけが何もありません。 単に**様からの働きかけを待っているだけです。
今の現状を鑑みるに、 それが**様に著しいストレスを与えていることは間違いの無いところです。 そうであることを認めるのは私にとってかなり辛いことですが、 今はきちんとそれに向き合わなくてはならないと考えています。
お気持ちの意味については、以上でございました。
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