女房様とお呼びっ!
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2005年01月29日(土) SなのにM側次第?!

長々SMを趣味としながら、「好きなプレイ」を訊かれても満足に答えられず、
S側にありながら、「プレイは相手次第ですねぇ」と言い垂れる私は、
お相手探しをしているM魚にとっては、さして興味を惹かれないS女かもしれない。

やはり、「鞭が好き」とか「ペニバン最高!」とか、望むプレイが明確で、
「私のしたいことをやるだけ」とか「絶対服従が条件よ!」とか、
S側らしい確固とした方針を打ち出せるかたのほうが、喰い付きいいに決まってる。



偶さか興味を抱かれて、個人レベルで対話を進めても、
この曖昧さの向こうにあるはずの具体的なビジョンが一向に見えてこないとなれば、
身を任せる側のM魚に不安や不審が募るのも当然だろう。

例えば、それは「一体何をするのか、されるのか」に始まって、
「この人で自分は満足できるか」とか「自分は満足しても、この人を満足させられるか」とか、
「何も教えてくれないのは、自分に興味がないからだろうか」とか。
つまりは、「相手次第って言われてもねぇ…」と戸惑うのが、おおかたかもしれない。

「何をされるか」がわかっていても、相応に不安は残るはずだ。
が、同時にそれは期待ともなり、不安に見合う希望を抱くことができる。
しかし、期待に値する、具体的な示唆がなければ、不安ばかりとなるのは自明だ。
期待も希望もなければ、必然人は諦めて、
曰く「ご縁がなかったのですね」と私を見切ることになる。

嗚呼、こんな不毛なやり取りを、どれだけ重ねてきたことか。

どうすればいいのかは、わかってるのだ、本当は。
相手の期待を育み、希望をつなぐべく、餌をまけばいいのだよ。
「へぇアナルが好きなの?私も犯すの大好きヨ。ヒィヒィ言わせちゃおうかなー」とかね(笑。

いや、この期に及んで言い訳がましいが、それくらいのことは頭では考えてるし、
実際会話を重ねれば、似たようなことを言ってもいるはずだけど、
改めて具体的に何するかなんて、やっぱり言いたくないのだね。

だって、手の内ばらすようで面白くないし、勿体無いじゃないか(笑。
それでせいぜい「相手次第」と言い逃れてるのだけど、結果はこの通りにて。
我ながら、難儀で面倒な女だと思うよ。



ただまぁ、この難儀をさておいても、「相手次第」であることに変わりはない。
「自分次第」と言うならわかるけど、SなのにM側次第なんて、不思議だろうか。

先にも書いたが、私は元々性妄想を具現するためにSMに辿り着いたクチではない。
ゆえに、S癖に悩んだこともなければ、どうしてもやってみたいことがあったワケでもない。
専ら好奇心からSMに手を染めて、相手に牽引される形でのめり込んだ経緯。

SMに親しむようになって、確かに様々な種類の行為をしたが、
その動機の殆どは、相手があってこそ生じたものだ。
どうにかしたい相手がいて、どうにかする手段として、行為が必要だった。
しかして、その手段は、折々の相手の嗜好や経験をもとに導かれる。
相手がM嗜好であるがゆえに、結果、SMプレイと目される行為になったまで。

確かに、SMに傾倒して色々見聞きするうちに、
相手を特定せずともやってみたい行為があった時期もある。
その行為をやらせてくれるからという理由で、プレイしたこともある。
しかしながら、行為や嗜好の種類を限定して、
すなわち行為ありきで相手を募集したり、交渉したことは、およそない。

私のしたいことは、相手があってこそ発想される。
鳥を撃つなら鉄砲を、獣を狩るなら槍もて追う。
したいことと言うよりも、すべきことと言ったほうが適切かもしれない。
鉄砲を撃ち、槍を射るのは、やはり手段でしかないものね。
鳥を落とし、獣を倒すことが、純粋にしたいことの全てなんだから。



SM関係あるいはプレイにおいて、
私のしたいことは、相手を圧倒して優位に立つ、ただそれだけだ。
その唯一の目的に向かうためなら、別に何をしようが構わないのだ。

よく「飴と鞭」と言うけれど、
相手によって、飴の種類も鞭の種類も違ってくるのは当然で、
ゆえに、「相手次第」としか言いようがないんだね。

だから、「その気」になれるM魚を得た以上は、
相手の嗜好や経験に合わせるし、サービスだってしちゃうのだ。
だって、そうしないと、早晩見限られちゃうものねぇ(笑

もし私が、飴もやらずに鞭だけ振るってても、見限られないような上等の女だったら、
「私のしたいことだけするのよっ」と堂々君臨してたかな(笑。
…まぁ、そうなったことがないので想像もつかないけど、
現実に得ている感覚からすれば、イマイチ面白みに欠けるような気がする。
いや、負け惜しみじゃなくってね(笑



ちなみに、私だって、
「したいことだけするのよっ」とSらしい台詞を吐かないこともない。
っても、それは、そのときの相手の嗜好が「思うままにされたい」ってだけで。

つくづく、サービスのSのようである(笑。お粗末。


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