女房様とお呼びっ!
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2ショットやオープンチャットでよく訊かれるのが、 「お相手とはどうやって知り合うんですか?」ということだ。
確かにそれは彼らにとって、誰かと出会う以前の問題として、切実に知りたいことだろう。 おおよそは、どんな手段であれ、誰とも出会ったことがなく、 現実にそういうことがあるのかどうかさえわからず、暗中模索といったところか。
M魚の味方の私としては、僅かなりとも彼らの希望をつなぐ回答をしたいところなのだが、 いかんせん、昨今の惨状では答えるに歯切れが悪くなってしまう。 正直なところ、4年前にイリコを釣り上げて来、本気も本気で坊主続きなのだ。
その次第うち、いくつかは、ここに掲げる記事のネタにもした。 改めて振り返れば、2ショで釣った魚に餌くれた挙句置いてけぼりを喰らうを皮切りに、 路上M魚釣りにもことごとく失敗、オープンで見初めた魚にブッチされ…。
恥を忍んで告白すれば、こんなのは氷山の一角で、 繁くメール交換してたところが突然向こうから途絶えてしまうとか、 会う算段をしていたはずなのに一向に電話がかかってこないとか。 対面したはいいけど、すぐにプレイに応じないと見るや、 「**さんをプレイにいざなうだけのものがなかったことが残念で情けないです…」 とテイよく身を引かれてしまったり。 あぁもう、明かしていけばキリがない。
そうした首尾に終わるたび、懇意の友人に愚痴垂れてみるのだが、 「皆さん、仰らないだけで、そこそこ痛い思いされてますわよ〜」と笑われてしまう。 先の質問を寄越す彼らをおいて、私こそ、 「ホントにそうなんですかっ?」とアテなく訊いて回りたいくらいだ。
◇
出会いを求めるM魚たちは、 「S女だったら、お相手よりどりみどりでしょう?」と口を揃える。 確かに、数の論理からいけば、そうだと思う。そうなるはずだ。
翻って、その意味で機会に乏しいM魚にあっては、 偶さかの縁ならば、もう少し腰を入れて付き合えないのかと悪態つきたくもなるけれど、 結局のところ、この私が相手だったからそうなったてのが真相だろう。 こうしてグダグダ自身の内実を書き連ねてはいるものの、わかっているのだ、本当は。 モテない女が、モテないよぅとほざくは笑止。 モテたいよぅと喚いてみても、モテようはずがない(笑。
…と、いささか自嘲気味な物言いをしているが、しかし、 私にも、モテてるかも?と錯覚できる時代はあったのだ、今は昔の話だけれど。
ネット以前、専らテレコミで釣りをしてた頃は、今ほど不遇をかこつた憶えがない。 今より若くてイキオイがあったせいもたぶんにあるだろうが、総じて皆ノリがよかった。 というか、先にも述べたが、双方ともにヤるかヤられるかの気概があって、 要は話が早かった、その気になれば魚は釣れた。
もちろん、不首尾に終わることもよくよくあった。 それこそ、「その気」になれなければ、お茶飲むだけで終了だったし、 コトに及んでも、いざヤってる最中に萎えるとか、ヤったはいいけど逃げられるとか。 そうした場合、当然それなりに徒労感はあったけど、 ネット釣りで被るそれは、比較にならないほど私を疲弊させてしまう。 なぜか?
◇
確かにメールやチャットでの応酬は、記録も残るし、便利ではある。 互いに金もかからないし、各々の時間に合わせて融通もきく。
テキストならではの、仰々しい言葉使いや麗しいやりとりも出来る。 面と向かえば、ウザったくて語りも聞きもしないだろう、大した御説も開陳し放題。 いや、むしろ、ネット釣りを始めた頃の私は、このへんにおおいに惹かれていたほうだ。 だいたい、語りたがりだしね(笑。
けれども、テキストのやり取りでは、肝心要の「その気」を伝え合う術がない。 少なくとも私にとってのそれは、生身でしか感じられないのだから当然だ。
結局、行儀よく交わすメールは、どうでもいい周辺情報に終始して、 無駄な労力ばかりを奪っていく。 更には、往々SM(あるいは人生、笑)相談室と化し、 私はカウンセラに成り果てて、使われている感をいや増す結果を見てしまう。
加えて、まったくもって私感ではあるが、 会いもしないうちから、相互に深く理解しあって…とか望まれても困る。 SMにかかる愛だの信頼だのについて、アテなく語られるのも不毛すぎて萎える。 「その気」が一番、そゆのは二の次三の次と考える私には、無理な相談だ(笑。
◇
先の質問への回答。
「今はネットですねぇ。こういうチャットとか、募集掲示板とか。 昔はテレコミとか使ってましたけど…」
チャットも掲示板も全滅の私としては、 ついつい、昔は…と過去の栄光も付け加えたくもなるワケで。
もっとも、上に述べたようなネガティブキャンペーンは控えている。 ネットM魚の夢を挫くのは忍びないし、何より、これ以上モテなくなると困るから(笑
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