女房様とお呼びっ!
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前回記事で、
>私の「その気」は、そんなにお行儀よろしくない。
と書いたが、かといって、行儀の悪いほうでもない。 確かに、SM関係ならばS側に立つことを好み、ノンケのセックスでもウケのみには徹しきれない、 性的には能動の傾向にあるが、「その気」については、かなり雌っぽい受動性に留まっている。 すなわち、欲情されてこそ欲情するというシステム。
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もっとも雌にも種類があって、性的には受動傾向でも、いわゆる積極的な女はいる。 欲情されるために、意識的に色気を振りまくとか、 欲情ありきでちょっかい出して、男をその気にさせるとか。 そのいずれも苦手、というか出来ない私は、ごくごく並みの女だ。
いや、並以下かもしれないな。 自分でも、この辺の感性は子どもっぽいと感じている。 色気をストレートに出すのが恥ずかしい…のだ(笑。 喩えるに面映いが、 未成熟な少女が自分の女の部分を恥らって、わざと野卑に振舞ったりふざけたりする感じ。
この年にもなって、それこそ恥ずかしいのだけど、私はそこからあまり成長していない。 もちろん私は既に少女ではなく、精神的にも肉体的にもそれなりに成熟してしまったので、 本能的に媚態を示しているという自覚はある。 しかしながら、それを操って、楽しんだり武器にしたりする能がないのだ。 オンナとしてのパワーに欠けていると言ってもいいかもしれない。
この欠落が、性的に能動の傾向に転じているような気もしなくはないが、 これを考え始めると、「自身のオンナとしてのコンプレックス」 なんてとこに行き着いてしまうのは必至なので、ここで割愛(笑。
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で、改めて話を戻そう。
私の「その気」は、対象に欲情されることで喚起される。 もちろん、対象は選ぶ。 欲情される全てにソソられるはずもない。
翻って、その気になろうがなるまいが、欲情されなければ、何も始まらない。 更に言えば、いかに欲情されようとも、それを私が感知できなければ、同じことだ。 例えば、それは口説かれることだったり、私を欲しているという態度であったり。 …そりゃあ、偶には、対象に先んじて欲情していることもあるかもしれないが、 相手がその気を見せない限り、こちらからモーションをかけることはない。
日頃私は、「自分から口説くのが好きだ」と言い、 実際に口説かれたと思っている男もいると思うが、厳密にはそうじゃない。 前述の通り、私が欲情するのは、相手に欲情されていることが前提だ。 だから、相手が自分を欲していると見て取っては、先手を打つ、 あるいは水を向けるといったところ。
スキモノの殿方が、女とみれば誰彼かまわず口説いて回るのとは、 まるで様相が違うのだ。 欲情云々以前、小心者の私に、断られるかもしれないプロポーズなんて出来やしない。 テッパンだからこそ、ヤマ張れるワケで(笑。
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では、欲情されて、結果私が欲情する基準はなにか。 どういう対象なら、そうなり得るのか。
…そう問われても、私自身確たる答えをもたない。 前回記事の繰り返しとなるが、 これはもう極めて動物的に、本能や直感に司られるものでしかないからだ。 発情期、様々な求愛行動をする雄の中から、唯一を選ぶ雌のように、私は相手を選ぶ。 ヒトらしく言語化できるような基準が見つからない。
確かに、好みの容姿や雰囲気、性的な傾向はある。 が、その条件を満たす男ならいいのかといえば、それはないだろうと断言できる。 こういう口説かれ方、あるいは欲され方をするとヨワイってなツボはあるはずだが、 自分でもよくわかってないし、わかったところで、どうして教えられようか(笑。 もちろん、こちらが口を割らずとも、 綿密にリサーチして行使されたとしたら、あっさり白旗揚げて口説かれようとは思うけど(笑々
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…と、ここまでの話、例の引き方や言葉のニュアンスから、 ノンケの関係に限ったことと取られるかもしれないが、SMの関係であってもなんら変りはない。 先から話題している、釣れない・釣らない事情をややこしく説明してみたら、こうなった(笑。 こんな当たり前のことをタラタラ語るなと呆れられてるかな(汗。
蛇足ながら、今回述べた「その気」はもっぱら初動のそれのこと。 一度ヤっちまえば、不意打ちするもやぶさかでない……てか、割と好き(笑
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