女房様とお呼びっ!
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2004年11月17日(水) 「その気」の様相

前回記事で、

 >私の「その気」は、そんなにお行儀よろしくない。

と書いたが、かといって、行儀の悪いほうでもない。
確かに、SM関係ならばS側に立つことを好み、ノンケのセックスでもウケのみには徹しきれない、
性的には能動の傾向にあるが、「その気」については、かなり雌っぽい受動性に留まっている。
すなわち、欲情されてこそ欲情するというシステム。



もっとも雌にも種類があって、性的には受動傾向でも、いわゆる積極的な女はいる。
欲情されるために、意識的に色気を振りまくとか、
欲情ありきでちょっかい出して、男をその気にさせるとか。
そのいずれも苦手、というか出来ない私は、ごくごく並みの女だ。

いや、並以下かもしれないな。
自分でも、この辺の感性は子どもっぽいと感じている。
色気をストレートに出すのが恥ずかしい…のだ(笑。
喩えるに面映いが、
未成熟な少女が自分の女の部分を恥らって、わざと野卑に振舞ったりふざけたりする感じ。

この年にもなって、それこそ恥ずかしいのだけど、私はそこからあまり成長していない。
もちろん私は既に少女ではなく、精神的にも肉体的にもそれなりに成熟してしまったので、
本能的に媚態を示しているという自覚はある。
しかしながら、それを操って、楽しんだり武器にしたりする能がないのだ。
オンナとしてのパワーに欠けていると言ってもいいかもしれない。

この欠落が、性的に能動の傾向に転じているような気もしなくはないが、
これを考え始めると、「自身のオンナとしてのコンプレックス」
なんてとこに行き着いてしまうのは必至なので、ここで割愛(笑。



で、改めて話を戻そう。

私の「その気」は、対象に欲情されることで喚起される。
もちろん、対象は選ぶ。
欲情される全てにソソられるはずもない。

翻って、その気になろうがなるまいが、欲情されなければ、何も始まらない。
更に言えば、いかに欲情されようとも、それを私が感知できなければ、同じことだ。
例えば、それは口説かれることだったり、私を欲しているという態度であったり。
…そりゃあ、偶には、対象に先んじて欲情していることもあるかもしれないが、
相手がその気を見せない限り、こちらからモーションをかけることはない。

日頃私は、「自分から口説くのが好きだ」と言い、
実際に口説かれたと思っている男もいると思うが、厳密にはそうじゃない。
前述の通り、私が欲情するのは、相手に欲情されていることが前提だ。
だから、相手が自分を欲していると見て取っては、先手を打つ、
あるいは水を向けるといったところ。

スキモノの殿方が、女とみれば誰彼かまわず口説いて回るのとは、
まるで様相が違うのだ。
欲情云々以前、小心者の私に、断られるかもしれないプロポーズなんて出来やしない。
テッパンだからこそ、ヤマ張れるワケで(笑。



では、欲情されて、結果私が欲情する基準はなにか。
どういう対象なら、そうなり得るのか。

…そう問われても、私自身確たる答えをもたない。
前回記事の繰り返しとなるが、
これはもう極めて動物的に、本能や直感に司られるものでしかないからだ。
発情期、様々な求愛行動をする雄の中から、唯一を選ぶ雌のように、私は相手を選ぶ。
ヒトらしく言語化できるような基準が見つからない。

確かに、好みの容姿や雰囲気、性的な傾向はある。
が、その条件を満たす男ならいいのかといえば、それはないだろうと断言できる。
こういう口説かれ方、あるいは欲され方をするとヨワイってなツボはあるはずだが、
自分でもよくわかってないし、わかったところで、どうして教えられようか(笑。
もちろん、こちらが口を割らずとも、
綿密にリサーチして行使されたとしたら、あっさり白旗揚げて口説かれようとは思うけど(笑々



…と、ここまでの話、例の引き方や言葉のニュアンスから、
ノンケの関係に限ったことと取られるかもしれないが、SMの関係であってもなんら変りはない。
先から話題している、釣れない・釣らない事情をややこしく説明してみたら、こうなった(笑。
こんな当たり前のことをタラタラ語るなと呆れられてるかな(汗。

蛇足ながら、今回述べた「その気」はもっぱら初動のそれのこと。
一度ヤっちまえば、不意打ちするもやぶさかでない……てか、割と好き(笑


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