女房様とお呼びっ!
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2004年05月16日(日) イリコの感想文 13

番外」を拝見して、初めて気がついたことがあります。

過去何度か、悲しさのあまり**様の御前で真剣に泣いた事があります。
確かに私はご指摘のように、**様を拒絶する雰囲気をまとっていたかもしれません。
ただそれは、**様に対し怒りがあったり、含むものがあるわけではないのです。
図らずも今回、私が**様に対し怒りを抱いたことが判明しました。
しかし、泣いている時はそうではないと考えています。
その原因は、まさに記事のご高察の通りです。

ノーマルなお付き合いでも、みっともない自分を見られたくはないと誰もが思うと考えます。
しかしそうはいかないのが普通で、やがてそれを受容し、納得していくのが人とのお付き合いなのだろうと
今では思われます。
その点で考えれば、やはり私は人との付き合い方が不全なままであったのだなあと感じています。
私は**様に、格好いい自分、見せたい自分だけを見せようとしていました。
SM的主従関係という特殊な間柄を差し引いても、それはいかにも奇妙な、傲慢なものでした。

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私は性格的に、ストイシズムに親和感を持っています。
それはマゾヒストとしてのモットー、自分のマゾヒズムの基盤にもなっていきました。
しかしそれはいつしか変質を遂げ、**様に対する壁となっていきました。
全てを**様から覆い隠して、自分の考えるあるべき姿、ありたい姿だけを見せようとしていたのです。

そしてそれが持ちこたえられなくなった時、自分の感情が弾けた時、
其処に**様はいなくなってしまうのです。
あるのはただ、**様に醜態を晒した自分、しかいないのです。
それは私に到底耐えられるものではなく、狂おしさに我を忘れてしまいます。

私の怒りが表に現れたのは、あの時が初めてでした。
その時まで私は、**様に対し怒りがあることすら自覚していなかったのです。
しかし、心が割れるほどの苦しみの中で、表に出てきたのはあのようなものでした。
いえ、其処までの状態にならなくては、表に出せなかったのかもしれません。

まだお付き合いが浅かった頃より、
**様からはこの番外編のようなことをおっしゃって頂いておりました。
結局その欠点は直らず、終末的な事態を迎えてしまいました。
**様と私とのお付き合いは、時間的には継続しております。
しかし、お互いの気持ちの中では一旦は途絶えた、途切れてしまったといわざるを得ないと感じています。

それを踏まえた上で、新しい関係を築いていかなくてはならないと考えております。
私が張り巡らしてしまう壁を払う事ができるか、それがいつのことになるのか、今はお約束できません。
ただ、**様を阻んでいるという事実を、とても悲しく感じています。

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ご指摘の通り、私は未だに**様を信頼しきっていないと思われます。
信頼しきっていれば、全てをさらけ出す事ができるでしょう。
そうできなかった私は、**様を信頼しておりませんでした。

**様から許しを求められたこと、私がそれを受諾したこと、
**様に許しを求めたこと、**様がそれを受諾したこと、
それらは、2年半のお付き合いの中で初めて起こったことです。
とりわけ、私からのお詫びについては、
これほどの事態にならなければそうできなかったと考えると、自らの頑迷さに暗然といたします。

私は、**様との深いお付き合いを望んでいなかったのでしょう。
いや、恐れていたのかもしれません。
頼り頼られ、思いをぶつけ合う、そういう関係に踏み込めませんでした。
立場はどうあれ、そうあるべき段階であった、そうあるべき関係であったと今は感じています。

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記事からは外れますが、この感想文を書きながら、しばしば思い出す光景があります。
記録を確認すると、昨年の4月、バス旅行の前でした。
某植物園へ花見に出かけた時のことです。

私が道に迷ったことを、覚えておいでだと思います。
植物園を探して歩きながら、それでも**様はご機嫌がよかったように思われます。
片や私は、道を間違えたというその一点のみに捕われ、パニック寸前でした。
ここに、関係の破綻の萌芽が現れていたように感じています。

起こしてしまったことは取り返しがつかず、明るみに出た事実も真正面から受け止めるしかありません。
一見復したかのように見える私たちの関係も、新しい局面に入ったと認識しております。
記事の中でも、番外編を拝見すると未だに動揺いたします。

しかし、今は示してくださった**様のお気持ちを信じて、
バランスの取れた人格を養成していきたいと考えております。

(了)


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