女房様とお呼びっ!
DiaryINDEXpastwill


2003年07月08日(火) 梅雨のあとさき

更新を休止してから、ふた月が経った。

ふた月も経てば季節も変わり、
人様には「相変わらずで…」と愛想しながら、その実、やはり多少の変化はあったりする。
実際、三日と空けずお喋りに興じる友人との話の種は、その時々に身に降る変化であるワケで。
事の次第を明かしては息をついたり、愚痴ては慰められたり、そこそこ忙しい。

お陰さまで、折々の小さな変化を消化しつつ、現時点では幸いにも「相変わらず」な状況にある。
大局を見れば、自然発生的な振幅がありながらも、基準点に戻ったというところ。
だから、この間に起きた事柄の一連を書き留めるに、今更な感は否めない。
改めて言及することで、再びの波風を招く危惧もあり、躊躇いもする。

しかし、何事によらず今ある幸いは、それなりの紆余曲折を経て辿り着くものだと、
そんな当たり前をただ実感するために、つまらないアレコレを今にして書こうと思う。
本当は、渦中にあるその時に同時進行で記録していけばいいんだろうけど、
私にはその器量がない。つくづく姑息な性分だと呆れかえるよ(笑。



ふた月前に、あたかもイリコに引導を渡すかのような記事を掲げて以降、
公に身の内を晒すのを止めた。
そのせいで、ご覧下さる方の中には、私たちの縁が途絶えたかと思われた向きもあったろう。
実際、そうご心配下さる方もいた。
しかし、少なくとも私は、奴を見限ってはなかったし、むしろ奴に一層の思いを致すこととなった。

もっとも、この思いは恋愛関係にあるような甘やかなものでなく、自他に跨る方針のようなものだ。
そして、表立っては奴を突き放すような言葉を連ね、かといって特別にフォローもせず、
意図してコミュニケーションを必要最低限に絞ることにした。
結果、奴には辛い日々を課すことになったが、それは充分に予想していたことだ。

なぜそうしたのか?
そこに至る奴の言動に怒り、スネてみせたか。腹立ち紛れに、辛い仕打ちに及んだか。
確かに、そうした感情に乱した部分もあったと思う。
しかし、自己欺瞞でなければ、それが主たる動機ではない。
あるいは、本当に感情に沿うなら、私は旧来通りに説教を垂れ、フォローに努め、
すぐにも常態を取り戻しただろう。

つまり、奴を辛さに陥れながら、私もまた葛藤を抱えたのだ。
むろん、「キミも辛いだろうけど、私も辛いのよッ」的言い訳をするつもりはない。
正直に言えば、ベタな感情レベルでそう発想しなくもなかったが、努めて排除した。
辛さを与えている側が、そこに視点をとるのは卑怯だろう。
実質、奴の負う辛さは私の比ではない。



結局奴は、その辛さに耐えられなかった。
そして、辛さを生じる状況から逃れようとした。
すなわち、状況の根源たる私から逃げようとしたのだ。それが丁度ひと月前のことで。

そこからまたひと月経った現在、事態はほぼ終息したような気がする。
そう、気がする、だけだ(笑。自身に都合よく見ているだけかもしれないものね。
それでも、一抹の不安を圧して、ここに記録を掲げようと思う。
やがて、それが確信に変わることを願いながら。


女房 |HomePage

My追加
エンピツ