女房様とお呼びっ!
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更新を休止してから、ふた月が経った。
ふた月も経てば季節も変わり、 人様には「相変わらずで…」と愛想しながら、その実、やはり多少の変化はあったりする。 実際、三日と空けずお喋りに興じる友人との話の種は、その時々に身に降る変化であるワケで。 事の次第を明かしては息をついたり、愚痴ては慰められたり、そこそこ忙しい。
お陰さまで、折々の小さな変化を消化しつつ、現時点では幸いにも「相変わらず」な状況にある。 大局を見れば、自然発生的な振幅がありながらも、基準点に戻ったというところ。 だから、この間に起きた事柄の一連を書き留めるに、今更な感は否めない。 改めて言及することで、再びの波風を招く危惧もあり、躊躇いもする。
しかし、何事によらず今ある幸いは、それなりの紆余曲折を経て辿り着くものだと、 そんな当たり前をただ実感するために、つまらないアレコレを今にして書こうと思う。 本当は、渦中にあるその時に同時進行で記録していけばいいんだろうけど、 私にはその器量がない。つくづく姑息な性分だと呆れかえるよ(笑。
◇
ふた月前に、あたかもイリコに引導を渡すかのような記事を掲げて以降、 公に身の内を晒すのを止めた。 そのせいで、ご覧下さる方の中には、私たちの縁が途絶えたかと思われた向きもあったろう。 実際、そうご心配下さる方もいた。 しかし、少なくとも私は、奴を見限ってはなかったし、むしろ奴に一層の思いを致すこととなった。
もっとも、この思いは恋愛関係にあるような甘やかなものでなく、自他に跨る方針のようなものだ。 そして、表立っては奴を突き放すような言葉を連ね、かといって特別にフォローもせず、 意図してコミュニケーションを必要最低限に絞ることにした。 結果、奴には辛い日々を課すことになったが、それは充分に予想していたことだ。
なぜそうしたのか? そこに至る奴の言動に怒り、スネてみせたか。腹立ち紛れに、辛い仕打ちに及んだか。 確かに、そうした感情に乱した部分もあったと思う。 しかし、自己欺瞞でなければ、それが主たる動機ではない。 あるいは、本当に感情に沿うなら、私は旧来通りに説教を垂れ、フォローに努め、 すぐにも常態を取り戻しただろう。
つまり、奴を辛さに陥れながら、私もまた葛藤を抱えたのだ。 むろん、「キミも辛いだろうけど、私も辛いのよッ」的言い訳をするつもりはない。 正直に言えば、ベタな感情レベルでそう発想しなくもなかったが、努めて排除した。 辛さを与えている側が、そこに視点をとるのは卑怯だろう。 実質、奴の負う辛さは私の比ではない。
◇
結局奴は、その辛さに耐えられなかった。 そして、辛さを生じる状況から逃れようとした。 すなわち、状況の根源たる私から逃げようとしたのだ。それが丁度ひと月前のことで。
そこからまたひと月経った現在、事態はほぼ終息したような気がする。 そう、気がする、だけだ(笑。自身に都合よく見ているだけかもしれないものね。 それでも、一抹の不安を圧して、ここに記録を掲げようと思う。 やがて、それが確信に変わることを願いながら。
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