女房様とお呼びっ!
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2003年05月06日(火) ウツはつづく

僅かに抵抗してみたものの、
当初目論んでいた説教だの行為だのに及ぶ余地なしとわかった途端、急に睡魔に襲われた。

恐らく緊張の糸が切れたのだろう。
あるいは、またも膠着しそうな気配から無意識に逃げようとしたか(笑。
いきなり帰るような状況でもなし、かと言って、これ以上話しててもこじれるだけだろうし。
と、この成り行きだと、ふて腐れて寝たふうだけど、それはない(笑。

前の晩の夜遊びのせいもあったろうけど、ここへ来てドッと疲れが出た感じ。
ふらふらと布団に潜り込む。
奴もベッドへ上がらせ、足に縋らせる。
これ以上気まずい雰囲気を引きずりたくなかったからね。
奴の重みを下半身に感じながら、本気で寝てしまった。

奴もまた、かなり疲れていたんだろう。
起きてみたら、私の脱ぎ散らかした服がそのままにあった(笑。
聞けば、奴も寝入ってしまったとか。互いに消耗してたらしい。



そんなワケで、ちっとも気が晴れないままにまた明日が来る。
バスツアーから一週間、足掻いてみたけど、結局ウツは居座り続ける。
しかも満を持して呈した苦言は、新たな憂いを呼んでしまった。
週頭に抱いた投げやりな気持ちが、具体的な事柄となって心を塞ぐ。
掲示板の閉鎖を考えたのはこの時だ。開設してから初めてそう発想した。

気持ちのやり場に惑って、ひとまず非公開にする。
程なく奴はその事実に気づくだろう。そしてどう思うだろう。
前日の帰り際、「掲示板を止めようかな…」と奴に言った。
奴は肯定するでも否定するでもなかった。
もっとも、その時奴が何を言っても、私は聞く耳を持たなかっただろう。
キミに何がわかる?そんな気持ちでいた。

その日の深夜に届いた定例のメールには、奴なりの反省と詫びの言葉が並ぶ。


> あの掲示板の開設は、私のためでもあるとおっしゃっていただきました。
> しかし、私はそのご期待にお応えすることができませんでした。
> **様からすれば、声をかけても相手が振り向かないような、
> そんな徒労感をお感じになったことでしょう。
> 記事を書くのに、かなり時間を費やしていただいたとも伺いました。
> その貴重なお時間と手間を、無にさせてしまいました。本当にごめんなさい。


淡々と読みながら、せめての慰めに「キミだけのせいじゃない」と返信した。



正直な所、キミのせいだっとアテツケがましい恨み言を言いたくもなった(笑。
けど、幾ら凹んでても、それは無茶な言い分だわと自分を諌める。
確かに、ここ最近は専ら奴に向けて記事してたけど、
これに逐一の感想なんて求めるつもりは端からなかったからね。
それは、予め奴にも伝えてたことだ。だから奴が気に病む必要はない。

つまり、私は具体的な何かに不服を覚えていたワケじゃないのだ、この時点では既に。
それまで拘っていた「話すことはないの?」「そうですね」のやり取りも、解を見ちゃったし。
それに伴って示した「普段の付き合いは避けようか」という提案もあっさり受け入れられたし(笑。
結果、それまでの展望を失ってしまったのね。

もっとも往生際の悪い私のこと、関係自体を諦める気にはならなかった。
互いの無理が露見したのなら、無理なく付き合えばいいことだもの。
だから、奴に示した提案について、割と本気でそうしようと思った。
もちろん、それは残念なことだ。けど、今はそうするしかないかなと腹を括る。
その思考の一端に、掲示板のこともあった。



付き合い方を改めようと、私が奴に思いを致す作業は変わらない。
けれども、その思いの方向が違ってくるのは自明だ。
それは、ここに記事する方針においても。
それが非公開にした理由。


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