女房様とお呼びっ!
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2003年04月25日(金) 直近のウツ 2

脱力したものの、
だからといって、そのまま黙って過ごすワケにはいかない。
だって、今日はお友達と一緒の遠足だもの。
私たちの気配がおかしくなれば、友人たちに迷惑をかける。
漸く叶ったダブルデートを台無しにしてしまう。
どうにか気を取り直して、このやり取りを断ち、私はいつものように話題を取り続けた。

後から聞けば、友人の目には私たちが仲良くお喋りをしてるように映ったらしい。
特に私が機嫌よく喋ってるなと(笑。
そう見えたのなら幸いだし、そう見てくれた彼女に感謝する。
そしてもちろん、彼女たちがいることで、その場では私もそう振舞えたし、
奴にもそれ以上の呵責を与えずに済んだのだから、これもありがたく思う。

けれども、私の心底にはずっと暗鬱な気が沈んでいて、どうしようもなかった。
確かに表面上は行程を楽しみ、皆と会話を交わし笑いあい、事実行楽を満喫した感はある。
奴にしても、最初は躓いたけれども徐々に気が戻って、極々普通に振舞っていたと思う。
結果的に何の問題もなく一日が終わり、それで済むはずだった。

が、帰途につくや、何だか泣きたいような気持ちになってしまった。
自宅に着いて、夫に今日のあれこれを話す。楽しかったよ。土産を広げ、精一杯はしゃぐ。
そうしながらも、拭いきれないやりきれなさが鉛の如く胸に留まったきり。
楽しかったのは本当のことだ。けれど、そんな自分が嘘っぽくて落ち着かなかった。



これしきのことで、なんでこうも気が塞ぐのか。
第三者的に見れば、まるで笑止な話だと我ながら思う。
しかし、翌日になってもまるで回復しない。いや、一夜明けて更に増幅した感じ。
前の晩の寝入りばな、奴に関する何もかもを放り出したいような気分になった。
掲示板も閉じようか、次のイベントに伴うのも止めようか、ぼんやりと考えた。

気持ちのやり場に惑って、先の友人に電話をしたり、S女の友人にメールを書く。
各々から心優しい言葉を頂いて慰められるが、まだまだ気が治まらない。
それでも、第三者と対話することで自分の心の所在が明らかになるのは幸いだ。
私は決して怒っているのではなく、酷くがっかりして、そのせいで疲れを覚えているらしい。

そして、その失望の殆どは、
「話すことはないの?」「そうですね」という馬鹿馬鹿しいやり取りにある。
冷静に考えれば、売り言葉に買い言葉、あの状況が招いてしまった事故のようなもので、
まともに捉えるほうがおかしいとも思う。
が、幾らそう思い直しても、気がつくと意識はそこに拘泥している。
まさに心は泥沼状態。



子どもっぽい心象だけど、
奴の返答を額面どおりに受け止めれば、私たちの関係が酷く空しく思えてくる。
もっと正直に言えば、私が奴に向ける何もかもが徒労に終わっているような気さえする。

話すことがないなんて、話題を取ろうと思ったら、材料は幾らでもあるじゃない?
例えばここに掲げる記事だって、ここ暫くはキミのことばかりじゃない?
細々やってるHPだけど、最近は色々手を入れてるじゃない?
週末に予定してるイベントには興味がないの?
温泉に行こうとも言ったでしょう?
他にも色々あるじゃない・・・。

もっとも、私が良かれと思うあれこれに、奴が必ず興味を抱くはずもないとは思う。
奴隷という立場では、興味があろうがなかろうが、自動的に従うだけなのかもしれないし、
そうするのが正しいと思っているのかもしれない。
とすれば、私の思いや言動は、ただのおためごかしに成り果てて、空回りしてるのかしら。

いや、本当はわかってるのよ。
キミのためになんて唱えること自体、自己満足に過ぎないってのは。だから。
おためごかしの全てに付き合えなんて思わない。そこまで、私は能天気じゃない。

でもね、偶にはママが用意した玩具で遊んで見せてよと思う。気に入らない玩具でもね。
けれど、これってやっぱ、ママの我侭なのかなぁ。


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