女房様とお呼びっ!
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2003年04月02日(水) 春の乱その後 #1

昨今の記事の流れから、一年も前の出来事を取り沙汰しているが、
一年経った今現在はどうなのよと省みれば、相変わらず同じ壁にぶち当たり、
同じ所で躓いて、同じ説教を垂れ続けている 2003・春。あぁ、溜息が出る。
けどまぁ、我が身を振り返るだに、
幾つになっても同じような失敗、同じような後悔を繰り返しているワケで。

その意味では、昨年春に奴が寄越した見解のほうが実情に則しているのだろう。
二年目を期して奴に示唆した記事を巡って齟齬が生じたのを指摘した折のことだ。
奴は、記事に込められた「もう新人扱いはしないよ」というメッセージを汲むことなく、
以下のように読み取ったという。春の乱の後日に交わしたメールから。


> もちろん変化や進歩はあろうかと思いますが、
> 今までの一年がまた続いていくものと考えていたのです。


これに対し、私はメールでも口頭でも「甘い」と切って捨てたのだが、
それから一年経過してみれば、当の本人こそが、未だ甘さを拭えないままだと思い知る。
日頃奴には、「掛け声ばっかで行動が伴わない」と叱咤することが多いが、
まさしくそれは、自身に向けて戒めるべき言葉なんだろうと反省している。

・・・・・。

さて、一年を機に変化した私の心境や対応について、
奴はこれを「中学生が高校に進学したのだ」と解釈したうえで、
「今後は高校生としての自覚に目覚め、その責務と本分を尽くす決意を固めました」
と結んだメールを寄越した。
この「高校生」という表現に、私は失笑してしまったが、
まぁ本人がそう思ったんだから仕方ないやとも思った。奴なりの感覚だろう。

しかし、意地悪な私は、ここにも奴の我の強さを見てしまう。
私が「新入社員」と喩えているのに、何故にわざわざ「高校生」と翻訳するかな(笑。
もっともこれには相応の前段があって、むしろ私のほうが、
二年目の展望を説明する際に「教科書が変わった」と表現してしまったからなんだけど。
それにしても、不惑に近い男が高校生とは笑わせる。

そこで、これも「甘いッ」と切り捨てたけど、まぁこれは私固有の感覚で、
奴が考えた筋道は間違ってないワケで。だから、我ながら言いがかりぽいナとは思う。
けど、関わった当初から、奴には”奴隷”という役目役割での訓練を期していることもあり、
「高校生」という表現を退けた。奴の我も抑えたかったし(笑。

・・・・・。

さてここで、私たちのメールも含めたやり取りを客観的に眺めれば、
たかだか性愛に基づく間柄なのにしゃらくさいことを…と滑稽に見えるかもしれない。
それが、たとえDS関係なんてママゴトじみた関係にしても。
恐らくは、埒内の方にすら首を捻られることだろう。

けれども、少なくとも私は、ドン・キホーテのように大真面目なのだ(!)
とすれば、対する奴はサンチョ・パンサか…と見なせば、その構図だけでなく、
性質までが似通っているなぁと、偶然だか必然だか、この符合に笑ってしまった。

ともかく、私たちはかくも奇天烈な道行を続けている。
いや、道連れにされてしまった奴には気の毒な話だけれど。
それでも、熱き理想を目指す旅は、執着するにあまりあるんだね。


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