女房様とお呼びっ!
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2003年03月26日(水) |
コミュニケーション不全 #1 |
イリコは毎日メールを寄越す。 余程の事情がない限り必ずだ。これには本当に感心している。 ただ、実のところ私にはそう命じた記憶がない。いや、単に失念してるだけかもね。 まぁいずれにせよ、結果として今では私も当然の日課のように捉えてしまっている。 一日でも途絶えれば私は不審に思い、また不安にもなるだろう。
だから、奴がどんな心境にあっても、それだけは欠かさないのは有り難い。 特に関係がこじれている場合、むしろ、 私としてはだからこそ、一言でも、日課だから仕方なくでも連絡が来れば安息する。 けど、自らを省みるに、相手と気まずくなると挨拶するのさえしんどかったりするもので。 そう考えれば、奴は偉いなぁと思う。
・・・・・。
一方、私はあまり返信をしない。 別に勿体つけてるのでも、面倒だからでもなく、意識してそうしてきた。 もちろん必要最低限の返事はするし、一つ事を巡っての対話であればコメントも返す。 が、私たちの間柄にあっては、私が吐くカライ一言が奴の動揺を招く。 文字になれば尚のこと。それで不用意に返信するのを避けている。
とは言え、当たり前に気に掛かる事柄は出てくるので、それをどう伝えるかに私は腐心する。 で、私なりに考えて時機や手段を選んで伝えてきたのだが、それが適正だったかどうかは自信がない。 というか、これは今現在抱える懸案のひとつなんだけど。 ただ幾ら気を払っても、思いもよらないダメージを与えてしまうことがあるんだね。
先からの記事を書くために当時のメールを読み返してみると、 この手の成り行きで、私たちはこじれている。奴が乱心する一週前の出来事だ。 結果奴の気は低迷することになり、これが後に影響したのは確かだろう。 このやりとりで、私は奴との意思疎通の難しさを痛感したものだ。 そして今でも、その難しさを完全に消化できずにいる。
・・・・・。
起こった事実は、実に些細なことだ。 ある日のメールに奴の記憶違いを見て、それを指摘する短い返信をした。 指摘自体を奴が気に病まないように、ちゃんと(笑)マークを文末につけて(笑。 そして翌日の奴のレス。「そのような覚えもあります」 対し私は違和感を覚え、また短いレスを返した。「この感想は奇異な感じがする」
続けてその理由を数行書いたのだが、とにかくこの返信に、奴はショックを受けてしまった。 つまり、自分の発言が私の不興をかったと怯え、落ち込んだのだ。 そして、翌日の対面には酷い面持ちで現れた。 ただでさえ無口な奴が更に黙りこくって、陰鬱な気を漂わせる。 その様子に、私は溜息を吐くしかなかった。
私は正直困り果てた。 これしきのことでこうなってしまう事実に。
勿論、奴にとって私の言葉は、 自分が思う以上に怒っているように、或いは叱責のように受け止められると覚悟している。 ひいては、それが奴に落ち込みを招くだろうことも。 だから、相応に気を払ってるけれど、この調子だと私は何も言えなくなってしまうじゃない?
・・・・・。
後日のメールで、私はこの困惑を伝え、否定的な言葉でもある程度吟味できないかと問うた。 そして翌日、奴はおそらくは正直な回答を寄越した。 そのメールを前に、私は再び頭を抱えてしまった。
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