女房様とお呼びっ!
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2003年02月23日(日) ヒトか奴隷か

前回記事。改めて読み返せば、随分と極論に走ってるけど、今少し続けてみたい。
今回得た気づきに関しては、感情もあいまって、とにかく思考が錯綜してしまう。
嗚呼、私達の関係が金や力に負う必然の主従なら、こんな悩みはしないだろうし、
DSの関係でなく恋愛ならば、悩みはしても、解や方針を探るべくはなかろうに。

もちろん、どれ程悩み思考したところで、最適な解や方針が得られる保証はない。
あるいは、たかがDSなんてママゴトじみたことに、方針なんて笑止かもしれない。
それに人の間柄なんて考えても仕方なくて、流れの中で見えてくるものとも思う。
けれど、私は今考えたいから考える。てか、殆どオナニーだなと自分に呆れる(笑

・・・・・。

先頃やっぱりS女の友人と喋ってて、過日記事した”咥え煙草の男”に話が及んだ。
当時の落胆を思い出し、一頻り「ヒトとしてどうよ?」とブッたところで彼女が言う。
「けど、そういうヒトとしてどうよ?な男が奴隷やってるってのありがちだよね?」
あーそうだね。件の男も昔、5年も専属奴隷を務めたらしい。多分本当だと思う。

「余程奴隷として魅力があるのかしらね?人柄をさておいても欲しい、みたいな」
彼女はそう言葉を継ぐと、彼女の知る”ヒトとしてどうよ?”な奴隷の例を挙げる。
「まぁ人の好みや相性って、他人には計り知れないけどねぇ。でも、私はヤだな」
と相槌を打ちざま、ハッとする。人の事言えないや。意を得たように彼女が笑う。

「だいぶマシになったじゃん?こないだ会ってビックリしたよ。ご苦労さまー」
私とイリコの経緯を知る彼女は、そんな慰めの言葉をくれて、少し報われる気分。
ホントおこがましい話だけど、実は奴と関係して以来、そう願ってたものだから。
つまり、他者に隷属することで、他者に想像を致すことが出来るようになればと。

でもま、それは追々身につけばいい副次的な事で、まずは奴を奴隷たらんとした。
というか、ヒトとしてはどうあれ、奴の正に奴隷たる資質に私は惚れ込んだのだ。
「でも、普段使いする奴隷だったら、やっぱ最終的には人間性を見ちゃうよね?」
彼女の言を待つまでもなく、あぁもうその通り。身に染みた。だから悩んでる(笑

・・・・・。

さて、先から「奴隷扱い」と表してるが、これは字面ほどハードなものじゃない(笑。
まぁ、主側にある各人において「奴隷扱い」の様相は違うと思うけれど、私の場合。
調教ならともかく躾の場面では、無茶を言うことはないし、奴隷の言い分も聞く。
この躾は「自身の判断や思惑をいれず、言われた通りにする」を期して行うものだ。

言葉にすれば、馬鹿々しい程簡単そうで笑っちゃう位だが、これが意外と難しい。
特にイリコのようにプライド高く、自信に満ちた、根が勝手な人間にはキツイ(笑
いや、我が身を振り返っても過去の折々、自我を抑える訓練ってのは厳しかった。
しかし、これを会得してもらわないことには、奴を信用なんて出来るはずがない。

で、奴を奴隷にして以来、この躾を始めたものの、想像以上に難航してしまった。
なんでこんな簡単な事が出来ないのかと再々頭を抱え、徒労感に苛まれたものだ。
実は二年経った未だ、この躾が行き届いたとは言い難く、道程はまだ続くらしい。
この結果に自身の力不足を認めつつ、だからこそ、今の難関を甘受している次第。

・・・・・。

奴を躾る中で再々に、まったく不謹慎ながら、子育てってこんなかなぁと思った。
私は子を育てたことがないから、ホントに不埒で失敬な想像だと承知してはいる。
でも、思い通りにならずに挫けても、その存在は希望そのもので、また奮起して。
たまに成長ぶりが覗えて喜んだりね・・・専ら自分の慰めとして何度も思ったよ(笑

お陰で二年もの間、私たちは同じことを繰り返し繰り返しやってきたのだけれど、
あの時、ここにも過ちが見えたのだ。「奴隷扱い」は即ち人間性を殺ぎかねないと。
つまり、お仕着せの指示に従う中では、人らしい気を払う必要がなくなるんだね。
過保護な親が子をダメにするように、私こそが奴をダメにしているのだろうか?


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