女房様とお呼びっ!
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2003年01月30日(木) 主を支える奴隷ふたたび #1

ここで書き散らしてるネタは、大体が一つの話題から芋づる式に出てくるのだが、
先に記事した「主を支える奴隷」から思いがけず、見逃しにしてきた芋が出てきた。
そいつが土中にあるのは承知しつつも、掘り返すには時期尚早と放っといたのだ。
が、もう二年も寝かせたんだもの、掘り出してもいいだろう。と、先に言い訳(笑

・・・・・。

現在身近な奴隷たるイリコと知り合ってから、二年を余った。
お蔭様で縁は続いてるけど、高々二年で仕上がるはずもなく、未だ悪戦苦闘中だ。
まぁ、関係が成熟する過程において紆余曲折はあって当たり前だし、納得してる。
が、関わり始めた初っ端、これからって時に、奴は一度私をフってるの。あはは。

いや今なら笑えるけど、当時は笑うどころかもう絶望的に納得できない事態だった。
粉かけてから三週間。対面してから二週間。試しにプレイしてから一週間目の破局。
客観的に見れば、たかがこの程度の関わりでフられたのなら納得しろヨとも思う。
でもねぇ、何の予兆もなくある日突然フられたら堪えるよ。付き合い浅くてもね。

私に引導を渡した日の前日まで、奴は隷従の言葉を口にしては、嬉しそうだった。
そして翌日、その日のアポを「都合で伺えません」と断ってきたのが、夕刻近くで。
日付が変わる頃、既に日課となっていたメッセで、いつものように会話を始めた。
と、やおら「お話があります」 と言いざま、「今、電話よろしいですか?」と訊く。

まさか、その”お話”がそれ程深刻なものだと想像だにしない私は、それを退けて、
テキストのまま会話は進み、奴が積むログが一段落してみると、私はフられてた。
で、そん時の奴のログの中に「○○様を支えていきたい」という言葉があったんだな。
当然、この○○様は私ではない。んーつまり、結果的に奴は二股かけてたワケ(笑


・・・・・。

その時まで名前こそ知らなかったが、奴がどなたかと親しかったのは聞いていた。
が、私が粉かけた時点で、奴は彼女との関係に絶望していた。何かあったらしい。
初対面の席でその経緯を尋ねると、奴はまるで諦めきった口調で明かしたものだ。
それで私も、奴が新しい縁に進んでもよいものと判断し、それ以上追及しなかった。

ところが本当に縁とは異なもので、対面した翌日、奴の許へ彼女からプロポーズ。
奴としてはそりゃぁ嬉しかったことだろう。失ったはずのものが還ってきたのだから。
その一方で、求められたとはいえ同意して進捗している私との縁への義理もある。
困った奴は、双方の女とうまく渉りあおうとした。各々との関係に適った方法で。

もっともこの時奴に、オイシイトコどりしようなんて邪心があったとは思わない。
それ程世事に長けた男ではないし、それ程聡くもない。つまり血迷ったんだな(笑
のぼせた頭でようよう考えたやり口が、予想もしない酷い結果を生むことになる。
それは、○○様にとっても、奴にとっても、当然私にとっても、辛い結末だった。

・・・・・。

いや・・・奴が私を袖にした時点では、私だけが涙を飲めばいいはずだったんだよね。
しかし、あまりに突然の事で承服しがたかった私は、彼女にも事情を訊いたのだ。
諦めるにしても、とにかく納得したかったのよ。別に争う気も文句いう気もなく。
それに、漸く明かされた彼女の名は、面識もあり、評価もしてる人の名だったから。

彼女もまた、直近に私の名を知らされたらしい。驚いたわねと面映い挨拶を交わす。
そして、まずは私と奴との経緯を、前の晩に聞いた奴の話を交えながら説明した。
その中で、奴の前夜の発言を引いた。「○○さんを支えたいからって言うのよ」
と、途端に応答が途絶え、やがて落胆したような声音が届く。「奴がそう言ったの?」


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