女房様とお呼びっ!
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2003年01月29日(水) M魚のロマンチシズム

その「癒したい系」の彼は、再々意味不明な比喩をする奴で、理解に窮したのだが、
対面の席でもなお、不思議なことを言うのだった。「M男ってハードボイルドですね」
ハァ・・・一瞬目が点になったが、彼が言わんとするところの大体の見当はつく。
が、何だか鬱陶しい会話になりそうだったので、「文書で説明乞う」とかわした(笑

後日、またも抽象的なメールが届く。それでも、どうにか説明らしくはある(笑)
果たして、彼がハードボイルドという語に託した「M男としての生き様」とは?
曰く、「自己犠牲を誇りとし、何があっても唯一の女を愛し続ける」ことらしい。
なるほど確かに奴隷のそれと似ているね。けど、改めて問い質してみたくもなる。

てのも、それってM魚によらず、有り体に男が抱くロマンチシズムに思えるから。
とすれば、そのロマンを叶えるために、わざわざ女に隷属する必要があるのか?
しかも彼のように「女を支えたい」のなら、奴隷たる位置は何の意味があろう。
・・・っと、意地悪な突っ込みを入れてみたけど、いや本当はわかってるのよ(笑

・・・・・。

実のところ、M魚の中でもこと隷属願望組には、男のロマンを感じることが多い。
というか寧ろ、男を隷属させるなんてのは、それなしには成立しないかもしれない。
少なくとも、私が女の奴隷を持とうとしない理由のひとつは、それがないから。
もちろん女に萌えないという根本的な理由はあるけど、女は現実的で厄介だ(笑

しかし、私が男を従えるのは、男のロマンを叶えてやりたいがためじゃない。
男が主体のそれを利用して、よく似た私主体のロマンにすり替えてやろうと企む。
私が抱く、「男が私本位に犠牲となり、何があっても唯一の私に仕える」というロマン。
男の自己満足のための自己犠牲も要らないし、男っぽく愛して欲しくもないワケ。

そうそう、私が男のロマンに見て取るのは、この”男っぽい”愛し方なんだ。
こう・・「この人は、ボクがついてなきゃダメなんだ」的ニュアンスを感じてしまう。
もちろん私だって女だから、当たり前にそんな愛され方を欲する一面もあるのよ。
だけど、「従」と見なした男にそうされるのには抵抗がある。てか考えられない。

・・・・・。

っと、男のロマンを踏みにじるような自論ばかり書き散らしてしまったけど、
巷のfemdomカップルを見渡せば、男のロマンに則った関係性も当然ながらある。
いや、どっちかてと、私みたいなゴリゴリのDS嗜好のほうが少数派かもしれない。
だから、ここぞとばかりに好き勝手を言ってみてるんだと言い訳しておこう(笑。

それにね、今じゃこんな傲慢なこと言ってる私だけれど、夫が「犬」だった頃は、
「犬」にも男のロマンがあると期待して、泣いて喚いて守られたがっていたのよね。
けど、癒したい系でも愛したがりでもなかった「犬」のそれはやっぱりひ弱で(笑、
遂に支えきれずに「犬」を降りて、以降は互いが控えめに支えあいながら今に至る。

あぁあの頃の不安定な私だったら、癒したい系の彼の願望にぴったりだったのに。
もし当時出遭えてたら、私は、奴隷に守られ癒されるお姫様になれたのかしら(笑


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