女房様とお呼びっ!
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もう殆ど拭きあげた 湯上がりの体のあわいから 新しい体液が滴るのを感じた。
あぁそうか・・・ 予感を抱いて、目を落とせば、 白いタイルに散った紅い雫ひとつ。
だから、 キミを呼ぼうと思った。
◇
呼ばれて、キミは見るだろう。 まず、アタシの顔を。 そして、裸体を。
けれど、 すぐに目を伏せてしまう。 臆病なキミの視線の先に、紅い雫。
わかるでしょ? 早くしないと、乾いてしまう。
◇
キミは、 操り人形のようにくず折れて アタシの足許にひざまずく。
まだ薄桃の火照りの残る足先に、 額を擦りつけるようにして、 雫に唇をよせていく。
そういえば、 今日のペディキュアと同じ色ね?
◇
キミの震える舌先が、 白いタイルの上をおずおずと這い、 紅い雫を味蕾にのせる。
その味わいを惜しむように、 唇を引き結んで仰ぐキミの顔は、 艶めかしく上気して。
だから、 アタシの奥がトクンと疼いた。
◇
そして、再び、 紅い滴りが内股を伝い、床を汚す。
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