女房様とお呼びっ!
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2002年04月09日(火) ワタシ好み・ドレイ好み

これも、いつだったか。テレコミで知り合った30そこそこのM魚と会った時。初対面の挨拶程度の会話を交わしたあたりで、彼が言った。「あの、コンナの持ってきたんですけど…」見れば、かさばる巾着袋をそわそわと胸に抱え込んでいる。「ナニ?」そこが飲食店の待合いだったせいもあり、私は少し面食らいつつ、言葉を返す。

「あ、こんなトコで出しちゃマズイですかね?」と言いつつ、彼の手は既に袋の口にかかっている。そして、私の返事を待つことなく、その手は袋の中身の一部を引っぱり出した。見咎めて訊く。「ん?PVC?」「ハイ、ワンピースです」「キミが着るっての?」「いえ、着てもらおうかと…」ナニイッテンダカ。一気にやる気を失う。

「悪いけど、その趣味はないワ」仕方なく笑ってイナした。その言葉に、あからさまに憮然とする彼。「いや、似合うと思いますヨ」気を取り直したのか、引きつった笑みで応酬する。「似合ってもイヤだ(笑」冗談めかして答えてやったが、まさにジョーダンじゃない。なんで、私がキミの着せ替え人形にならなきゃならんのダ?

・・・・・。

全容は見なかったが、彼が持参したコスチュームは、いわゆるボンデージルックだ。PVCという、表面をエナメル様の光沢に加工したビニルを素材にした衣装で、安くて、軽くて、汚れに強い。加えて見た目もエロチック。その利便性から、SMクラブ嬢のコスチュームとなり、巷でも、すっかり女王様ファッションの定番とされている。

が、私的には、あまり好きじゃないんだね。PVCのボンデージが。というか、それ以前に、プレイの時にコスチュームを纏う感性がない。いや、クラブ嬢じゃなくても、着替えてプレイ派の方はいらっしゃるのよ。私がしないってだけ。勿論、フェティッシュなパーティー等へはそれなりの支度をしてくけど、やっぱ、PVCは嫌いかも。

ま、大体ボンデージルック自体に、あまり興味がないのよね。着れば、気持ちイイと思うんだけど、やっぱ高価なモノ故に縁がないってことだ。ラバー(ゴム)は安価だけど、手入れが大変だし(笑)・・・んー、言うだけならタダだから、宣伝しとくと、皮(合皮可)製・エナメル引きはOK!ラバーも管理してくれんならいいよぅ(笑)

・・・・・。

さて、先の彼の持参したブツを見て、私が萎えた理由は、それがPVCのボンデージだったからではない、念の為。やはり、M側から彼好みの衣装を宛われること、その発想をする彼自身がイヤだった。むろん、彼が、ナリも含めて理想の女王様像を頭に描くのはいい。けどさ、初めて会って、いきなり「これ着て!」はないじゃんねぇ。

もし、あの時彼がしくじらず、私達の縁が深まって、私に彼に対する情が湧いたとすれば、一度位はあのブツを着てやらなくもない(笑)たったひと目であっても、その情景が彼を悦ばせるのなら、意味あることだ。けどねぇ、それだって、余程のご褒美ダゼ?と、「服を着せられる」に抵抗のある私は思うよ。頑固な自意識ながら(笑

この抵抗がもしなかったら、そして、コスチュームプレイが好きだったら、今頃私、相当な衣装持ちになってたかしら(笑)いや、実際、奴隷からの貢ぎ物(笑)がワンサカあんのヨってS女はいるもんなぁ。男たちは、自分好みのブツを贈る幸せに浸り、彼女らのクローゼットが満たされる。あぁ、私こそ、しくじったカナ(笑

・・・・・。

あ、そだそだ。ワタシ、靴なら大好きなのね。でもって、靴履いたまま、男踏むのも好きなのね。ちなみに、クローゼットもまだまだ収納出来るのね・・・どう?(笑


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