女房様とお呼びっ!
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クリスマスです。 別にクリスチャンじゃないけれど、 一年の節目としてやっぱり特別な日のように思えます。 あなたにとってはどうですか。
とは言え、大人になって落ち着いてしまった私には、 以前ほど、思い入れることもありません。 子どもの頃や若い女の子の頃、それは一年にたった一度しかない、 ホントに大切な日でした。 生涯忘れることのないだろう思い出も、幾つか出来ました。
寂しいことに、その殆どは、酷く切なくて悲しいものですが、 それでも、それが私の過ごしたクリスマスだったわけですから、 やっぱり大切に覚えていたいと思います。
・・・・・。
「 新聞記者さん、サンタクロースは本当にいるんですか? 」
今から百年ほど前に、ニューヨークのサンという新聞社に、 八つの女の子から手紙が届きました。 そしてそれはクリスマスの日、新聞の社説の中で紹介され、 併せて彼女に宛てた返信文が掲載されました。
「 サンタはいます。 」
そう始まる文章は、彼女ばかりか、多くの人の胸を打ちました。
「 サンタはいるけど、誰もその姿を見たことがない。 でも、誰も見たことがないからって、居ないって事じゃない。 誰も見たことのない、『愛』とか『思いやり』といった形のない物は、 姿はないけれども、人の心に宿っているでしょう? だから、サンタは人の心の中にいるんです。 」
確か、そのような内容だったと記憶しています。 とても有名な話なので、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、 私がこのエピソードを初めて耳にしたのは、今から十年程前のクリスマスのことです。 丁度その頃、何を信じて良いのか判らなくなっていた私は、 苦しい程に泣きました。
それから何年も経ったあるクリスマスの朝、 テレビでこのお話を紹介しているのを偶然耳にしました。 すると、いつもと変わりなく家事をしていたにもかかわらず、 何だか胸苦しくなってしまったのです。
そして、後から後から溢れる涙を止めることが出来ませんでした。
※2001.12.25未明に記したものです
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