女房様とお呼びっ!
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2001年12月24日(月) 聖夜によせて


クリスマスです。
別にクリスチャンじゃないけれど、
一年の節目としてやっぱり特別な日のように思えます。
あなたにとってはどうですか。

とは言え、大人になって落ち着いてしまった私には、
以前ほど、思い入れることもありません。
子どもの頃や若い女の子の頃、それは一年にたった一度しかない、
ホントに大切な日でした。
生涯忘れることのないだろう思い出も、幾つか出来ました。

寂しいことに、その殆どは、酷く切なくて悲しいものですが、
それでも、それが私の過ごしたクリスマスだったわけですから、
やっぱり大切に覚えていたいと思います。

・・・・・。


「 新聞記者さん、サンタクロースは本当にいるんですか? 」

今から百年ほど前に、ニューヨークのサンという新聞社に、
八つの女の子から手紙が届きました。
そしてそれはクリスマスの日、新聞の社説の中で紹介され、
併せて彼女に宛てた返信文が掲載されました。

「 サンタはいます。 」

そう始まる文章は、彼女ばかりか、多くの人の胸を打ちました。

「 サンタはいるけど、誰もその姿を見たことがない。
  でも、誰も見たことがないからって、居ないって事じゃない。
  誰も見たことのない、『愛』とか『思いやり』といった形のない物は、
  姿はないけれども、人の心に宿っているでしょう?
  だから、サンタは人の心の中にいるんです。 」


確か、そのような内容だったと記憶しています。
とても有名な話なので、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、
私がこのエピソードを初めて耳にしたのは、今から十年程前のクリスマスのことです。
丁度その頃、何を信じて良いのか判らなくなっていた私は、
苦しい程に泣きました。

それから何年も経ったあるクリスマスの朝、
テレビでこのお話を紹介しているのを偶然耳にしました。
すると、いつもと変わりなく家事をしていたにもかかわらず、
何だか胸苦しくなってしまったのです。

そして、後から後から溢れる涙を止めることが出来ませんでした。


※2001.12.25未明に記したものです


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